コロナ・ショックによる激しい暴落後、初の本格的なリバウンドが、今週前半に見られました。



わずか数日の間に、16,300円台から19,500円台まで急激にリバウンドしました。
このリバウンドはどこまで続くのでしょうか?
この記事では、リバウンドの限界を探るため、過去の3つの暴落相場を振り返ってみました。
目次
過去の3つの暴落相場とは、
- 1987年のブラックマンデー
- 2008年のリーマンショック
- 2011年の東日本大震災
です。



上の図は、過去の3つの暴落と、今回のコロナショックの暴落を比較したものです。
暴落直前5営業日の高値を100(表では3日目時点)として、一番底に至るまでの経過を比較しています。
もっとも激しい暴落は、2008年リーマンショックで40%以上下落しました。
ブラックマンデーと東日本大震災では、それぞれ20%程度下落しました。
したがって、今回のコロナショックは、今のところ、リーマンショックと東日本大震災(ブラックマンデー)の中間程度の暴落であると評価できそうです。



上の図は、過去3回の暴落と今回のコロナ・ショックでの最初のリバウンドまでの経過を示したものです。
共通しているのは、4割から6割程度の値幅で、リバウンドする傾向があることです。
だとすると、コロナ・ショックでは、20,000円前後までの戻しは期待できそうですが、どうなるでしょうか?



上の図は、暴落後150営業日の株価推移を示したものです。
この推移を見ると、
- リバウンド後1か月から6か月後の間に、二番底を確かめにいく。
- しだいにボラは小さくなる。
という共通点があります。
こうして考えると、次のような教訓が得られると思います。
- リバウンド時にレバレッジを解消すべし(二番底があるから)
- キャッシュを厚めに確保すべし(二番底があるから)
- リバウンド時には新規購入を控えるべし(二番底があるから)
- 持久戦を覚悟すべし(二番底があるから)
自戒の念を込めつつ、これらの教訓を肝に銘じて、このリバウンド局面に臨みたいと考えています。