日本経済新聞社グループと提携している人材育成会社に、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド(9610)という企業があります。
この企業は、有力なネットネット株候補の一つであるため、皆さんの中には、購入の是非について考慮している方もおられるかもしれません。
私もかなり割安に放置されている、ということで関心を抱いているのですが、今のところ購入していません。
というのも、直近年度で赤字を計上している上、無配を継続しているからです。
この記事を通して、ウィルソン・ラーニング ワールドワイドは、果たしてどんな会社なのか?最近の株価や業績はどうか?どの程度割安なのか?を確認し、今が買い時であるかをチェックすることができます。
割安株をお探しで、ウィルソン・ラーニング ワールドワイドに関心をお持ちの方に参考にしていただければ幸いです。
目次
ウィルソン・ラーニング ワールドワイドとは、いかなる会社なのでしょうか?
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド(英語圏表記 : wilson learning worldwide)とは、人材開発関連を事業運営展開する老舗企業。略称WLW。1965年創業。アメリカ合衆国をはじめ全世界50か国以上、人材育成やプログラム開発などのビジネス関連向けの問題解決を手掛けている、アメリカを代表する大手老舗企業。
Wikipedia「ウィルソン・ラーニング ワールドワイド」
金融や医学分野に強みがあり、日本経済新聞社が大株主に入っていることでも知られています。
軍需・たばこ・アダルト・ギャンブル産業とは無関係であり、個人的な投資対象になります。
過去半年ほどのチャートを振り返ると、高値を切り下げ、下値を切り下げ、下降トレンドを疑わせるチャートです。



PBRは0.48となっており、割安であることを示しています。
2019年3月期は、米中貿易摩擦の影響もあり、売上高を減らしています。



経常利益、1株当たり利益も減少傾向にあり、2019年3月期は最終赤字を計上しました。






このように業績は安定しているとは言い難い状況です。
残念ながら、無配が継続しています。



正味流動資産は17億円余りで、その大半が現預金で占めるCash型です。



10月18日終値239円で算出した時価総額12億円余を、正味流動資産17億円余で割ったネットネット株指数は、「0.695」になります。



10,000円の入ったお財布が6,000円台で売っているような状態で、割安なバリュー株と言えます。



ネットネット株指数は0.69となり、かなりの割安であることを示しています。
とはいえ、最終赤字を計上し、無配を継続していることを勘案すると、現時点で投資対象とすることは難しい印象です。
ネットネット株指数が0.5を割る株価170円前後では、投資対象にするかもしれませんが、果たしてそこまで株価がバーゲン状態になることはあるのでしょうか。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。