ネットネット株に近い銘柄に佐鳥電機(7420)という銘柄があります。
この記事では、株式の下落局面で佐鳥電機は買い対象となるのか、まとめてみました。
目次
佐鳥電機は、東京都港区に本社を置く電子部品・電子機器の販売などを行っている企業です。
ルネサス製主体の半導体・電子部品を多く扱っていることでも知られています。
精密電子機器メーカーということで、シクリカル銘柄になります。


今回のコロナ・ショックで600円台前半まで急落しましたが、その後900円台までリバウンドし、現在は700円台後半で推移しています。
PERは160.2倍、PBRは0.43倍、ミックス係数は68.8となり、あまり魅力はありません。



過去10年で見ると減収傾向にあります。



2013年度に最終赤字を計上しています。



ROEは1%程度と低めです。



増配傾向にあり、配当利回りは4.84%です。



流動資産は受取手形・売掛金が半分以上を占めており、商品・製品も多めです。



流動資産から負債を差し引いた正味流動資産は198億円です。
負債が332億円と多い点は気になります。



時価総額140億円を正味流動資産198億円で割ったネットネット株指数は0.70となり、現時点ではネットネット株ではありません。



ネットネット株指数が0.70となっており、現水準では買い対象にはなりません。
もっとも、ネットネット株指数が0.66を下回る水準まで下落したとしても、
- ミックス係数が68.8
- 過去10年以内に最終赤字年度あり
- 負債総額が多め
といった点を考慮すると「買い」に動きづらい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。