ネットネット株と言われる銘柄でもっとも多い業種は、「橋梁」です。
高田機工も、瀧上工業も「橋梁」業に携わった会社です。
なぜネットネット株に橋梁銘柄が多く含まれるのか?今後の研究課題にしています。
さて、今回調査したのも、橋梁銘柄の駒井ハルテックです。
目次
1.駒井ハルテックとは?
明石海峡大橋をはじめ、数々の長大橋を手掛け、施工実績は国内トップクラスの橋梁メーカーです。
駒井鉄工とハルテックが合併して誕生し、東証1部に上場しています。
軍需・たばこ・アダルト・ギャンブル産業といった非ESG銘柄ではありませんので、投資対象になります。
2.株価の動向
緩やかな下げトレンドを続け、8月には1,400円を切る水準まで値下がりしていました。



現時点での株価は、底値とは言い難いものの、高値にあるわけでもありません。
3.業績
売上高は大規模受注の成否により大きく変動する傾向があります。



2013年と2019年に、最終赤字を計上しています。



残念ながら、10年以内に赤字を計上していましたので、当ブログでの投資対象から外れることになります。
4.配当実績
配当は安定して支払われています。



5.ネットネット株指数
受取手形・完成工事未収入金と現金預金を正味流動資産に多く含むBalance型のネットネット株です。



時価総額78億6000万円(株価1,581円で算出)を正味流動資産(120億4600万円)で割ったネットネット株指数は、0.65となります。
とりわけ安全域が厚い目安となる0.66を下回る水準で推移しています。



10,000円の入ったお財布が6,500円で売りに出されている状態で、かなりの割安と言えそうです。
6.結論
判定 | 備考 | |
業種 | ◯ | 非ESG銘柄でない |
株価 | ◯ | 半年間の高値圏ではない |
業績 | ☓ | 2013・2019年に最終赤字を計上 |
配当 | ◯ | |
指数 | ◎ | ネットネット株指数は0.65! |
全体的に魅力的な銘柄ですが、業績のみ投資条件を満たしませんでした。景気後退局面に業績を悪化させる可能性があるため、現時点で長期的視点で投資することは難しい銘柄でした。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。