【ネットネット株】川澄化学工業(7703)の銘柄分析

読者の皆さんの中には、先日発売された「四季報 秋号」を着々と読み進めている方もおられると思います。

私も隙間時間、というか、気の向いた時に読んでいますが、未だに1000番台です。

しーげるくん

読むペースが遅いんじゃない?そのペースだと読み終わる前に次号が出ちゃうよ。

ところで、「四季報 秋号」の巻頭ランキングの1つに、「夏号予想比増額率ランキング」があります。

これは、秋号の今期予想営業利益が、前号(夏号)よりも大きく増額している会社をランキングしたもの。ですから、「足元で勢いづいている会社」ランキングとも言えるでしょう。

今回、取り上げるのは、このランキングでトップに輝き、今期予想営業利益の増額率が243.3%となっている川澄化学工業です。

1.川澄化学工業とは?

川澄化学工業は、

人工腎臓や人工心肺装置、カテーテルや採血・輸血・輸液システムなどの医療機器・医薬品などが有名。

Wikipedia「川澄化学工業」より

という医療機器・医薬品メーカーで、東証2部に上場しています。

軍需・たばこ・アダルト・ギャンブル産業とは無関係で、投資対象になります。

2.最近の株価

「四季報 秋号」に大きく取り上げられたこともあり、直近6か月間の高値圏にあります。

川澄化学工業 株価 チャート
2019年3月から9月にかけての日足チャート。

PBRは0.45倍と割安ですが、PERは34.83倍と割高感があります。

3.業績

川澄化学工業のコーポレートサイトはとても優れており、1998年まで遡って財務資料を確認することができました。

しーげるくん

株主に親切な企業だね~

売上高は2011年以降下り坂で、2019年3月期は、過去21年間で最も低くなりました。

(単位:百万円)

過去21年間、経常利益は黒字を出し続けています。(ただし、2005-2006年は最終赤字を計上しました。)

(単位:百万円)

1株当たり利益(EPS)は減少傾向にあります。

(単位:円)

直近10年間で利益を出し続けるという最低ラインはクリアしているものの、1株当たり利益が低下傾向にあることは気になります。

4.配当

配当実績は安定しています。

(単位:円)

5.ネットネット株指数

237億8600万円に達する正味流動資産の大半は現預金が占めているため、Cash型に該当します。

(単位:百万円)

9月24日の終値843円で算出した時価総額193億5000万円を正味流動資産237億8600万円で割ったネットネット株指数は、「0.81」となります。

6.結論

判定備考
業種非ESG銘柄でない
株価高値圏
業績黒字を維持しているが、
ESPの伸びは無し
配当安定している
指数ネットネット株指数は0.81

「四季報」砲により、株価は高値圏に位置しており、やや割安感が失われています。

このまま1,000円台を伺うようになる可能性が高いように思いますが、安全域を厚く保つために、今回は見送ることにします。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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