最近の経済ニュースを見ていると、
- ウォーレン・バフェットが現金12兆円を温存して、経済危機に備えている。
- ジェレミー・シーゲルが実体経済データが悪化していると指摘した。
といった少々きな臭い文面が目に入ってきます。
確実な将来のことは誰にも分からないとはいえ、景気後退局面はやがて確実に訪れますので、皆さんも、その時の備えを行っておられるでしょう。
株価低迷時への備えの1つは、内需株(ディフェンシブ銘柄)をポートフォリオに組み込んでおくことです。
国内だけでビジネスを展開している内需株は、海外の不況の影響を受けにくいですし、円高による業績悪化を避けやすいからです。
しーげるくん
確かに、「電気・ガス業」「陸運業」「食料品」「医薬品」といった典型的な内需株は多くありません。
今日は数少ない内需株とも言える「光ハイツ・ヴェラス」という銘柄を取り上げます。
新たな投資対象を探している方、投資セクターの分散を図りたいと思っている方にお読みいただければ幸いです。
目次
1.光ハイツ・ヴェラスとは?
光ハイツ・ヴェラスとは、
北海道札幌市に本社を置く入居一時金2,000万円超の高級有料老人ホームを展開する会社。札幌市内に5つの老人ホーム施設を所有している。札幌証券取引所の新興企業向け市場アンビシャスに上場している。
Wikipedia「光ハイツ・ヴェラス」より
という会社です。
「電気・ガス業」「陸運業」「食料品」「医薬品」といった典型的な内需株ではありませんが、国内だけでビジネスを展開しており、円高耐性がありそうです。
老人ホームや高齢者住宅を展開しており、世代人口構造的に、需要が減少することもないでしょう。
もちろん、軍需・たばこ・アダルト・ギャンブル産業とは無関係であり、当ブログの投資対象になります。
2.最近の株価
過去1年半ほどのチャートを振り返ると、高値の1,100円台から800円前後へと低下傾向にあります。


予想PERは8.48倍、PBRは0.44倍と割安圏にあります。
3.業績
確認できる2014年3月期以降、売上高は拡大傾向を見せています。


経常利益もEPS(1株当たり利益)も安定しています。






以上のとおり、業績は安定していると判断できます。
4.配当
配当も安定して支払われています。ただし、予想配当利回りは、1.48%と高いわけではありません。



5.ネットネット株指数
正味流動資産は24億2300万8000円で、そのほとんどを現預金が占めるCash型です。



10月4日終値812円で算出した時価総額16億9626万8000円を、正味流動資産24億2300万8000円で割ったネットネット株指数は「0.70」です。
指数的にも割安なバリュー株です。



10,000円の入ったお財布が7,000円で売っている状態です。



また、59億9435万6000円の現預金を16億9626万8000円と交換できてしまう状態です。
6.まとめ
判定 | 備考 | |
業種 | ◎ | 非ESG銘柄ではないうえ、 内需株 |
株価 | ◯ | 過去1年半の安値圏。 PER8.48倍、PBR0.44倍で割安。 |
業績 | ◯ | 安定している。 |
配当 | ◯ | 支払い実績が安定している。 |
指数 | ◯ | ネットネット株は「0.70」で割安。 |
現在の株価水準は割安であり、購入チャンスと言えそうです。
ただし、極めて板が薄く、買い気配と売り気配が100円以上も開くことがあります。
実際、私もここ数週間購入機会を狙っていましたが、なかなかチャンスを捉えることができていません。
まさに「欲しくても買えない株」になっています。
粘り強く指値を出し続けることができる方、流動性枯渇の不安に耐えられる方は,珍しい内需系ネットネット株として検討対象になるかもしれません。
今日もお読みくださり、どうもありがとうございました。