カントリーリスク分散の観点から、日本国内のネットネット株だけではなく、米国や香港の株式市場に上場するネットネット株にも投資しています。
読者の皆さんの中には、海外のネットネット株に深い関心を寄せているものの、どのようにスクリーニングをして、ネットネット株候補を探したら良いのか、疑問に感じている方もおられるかもしれません。
そこで、この記事では、私個人がどのように米国のネットネット株候補を探しているか、まとめてみました。
きっと、もっと効率的な探し方があると思います。より良い方法をご存知の方がおられましたら、ぜひ教えていただければ助かります。
ネットネット株投資発祥の地である米国のことですから、さすがに便利なツールがそろっています。
私が利用しているのは、「oldschoolvalue.com」というサイトです。
ホーム画面はこんな感じです。


英語がさっぱり・・・という方も、赤丸の「Screener」をクリックしてみましょう。
すると、こんな画面になりますので、「Net Net Working Capital」をクリックします。「Net Net Working Capital」とは「正味運転資本」という意味です。



すると、こんな画面が表れます。一般的なネットネット株を探しているなら、赤丸の「P/NCAV」をクリックし、ネットネット株指数の低い順に並び替えてみましょう。



このようにして、米国株ネットネット株ランキングを出すことができます。
しかし、時価総額の低いネットネット株は、日本の証券会社では扱われていないことがあります。
そこで、ランキング上位から、緑丸のTICKERを使って、自分の証券会社で取引が可能かチェックする必要があります。
私が口座を持つSBI証券で確認していくと、1位のRTECから10位のKBSFまで、取引対象銘柄には含まれていませんでした。
11位のQD・Qudianは取引が可能であり、ネットネット株指数が0.40ですから、1つの割安な候補銘柄を見出すことができたことになります。
この後は、国内の銘柄を選ぶ際と同じように、コーポレートサイトから決算書をダウンロードして、決算資料を翻訳しながら目を通して、投資対象の是非を判断してゆくことになります。
私の場合は、取引可能なネットネット株候補をエクセルに入力しておき、適切なタイミングで投資できるようにしています。
歴史的高値圏にある現在の米国市場には、投資対象になるネットネット株が極端に少なくなっています。
しかし、このような傾向はいつまでも続くわけではなく、いずれ投資対象になるネットネット株が増えてくるものと思います。
今は、そのような時にしっかり投資できるように、監視態勢を整え、決算書を読み込むことができるよう良い備えをしておく時なのかもしれません。
次回は、香港市場のネットネット株をどのように探しているか、ご紹介します。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。