ネットネット株ポートフォリオ内で保有している銘柄に丸藤シートパイル(8046)という東証2部上場銘柄があります。
丸藤シートパイルは、東日本を地盤とする、建設仮設材の販売・リースの大手企業です。
この丸藤シートパイルは、ネットネット株投資家として引き続きホールドすべき銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、現金預金の割合が11%に留まっています。



一方、負債では、有利子負債が26%を占めています。



流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は174億円です。



時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.46になり、引き続き割安なネットネット株に該当します。



まず、売上高は2011年3月期に228億円にまで落ち込みましたが、その後は持ち直して300億円台で推移しています。



当期純利益については、1997年以降4度の最終損失を計上していますが、2013年以降は黒字を維持しています。



1997年以降の平均ROEは1.70で、収益性の低い銘柄ですが、2013年以降は2.0を上回る水準で推移してきました。



丸藤シートパイルの財務トレンドはどのようなものでしょうか?
まず、BPS(一株当たり純資産)は成長トレンドにあります。



NCAVは2017年以降、急速に拡大しています。



下図は2016年以降のネットネット株指数の推移を示したものです。
2016年以降、常にネットネット株指数が1.0に達しない割安株ですが、コロナショックで一段と割安度を増しています。



有利子負債倍率は目安となる0.20を下回っています。



また、流動比率も206%と健全な水準です。
株価はアベノミクス以降の底値水準にあり、RSIは40台で推移しており、引き続き割安感があります。



ネットネット株指数は0.45であり割安なネットネット株に該当しており、最近の収益性もまずまずです。
また、BPSもNCAVも順調に積み上がっていますし、財務面でのリスクは乏しく、テクニカル指標的にも割安です。
建設仮設材を取り扱っており、災害時に強い動きを見せることから、災害ヘッジとしてポートフォリオに加えておいても良いかもしれません。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。