現在、私のポートフォリオは14銘柄から構成されています。



このうち、ソフトバンクグループ、北海道電力、コスモスイニシア、プレサンスを除く10銘柄は、ネットネット株として保有に至った銘柄です。
個人的には、10以上のネットネット株を保有していることを理想としています。
もっと少ない銘柄に資金を集中すべきである、というご意見の方も多いと思いますが、この記事では、私が分散投資している3つの理由をまとめてみました。
目次
豪腕投資家の中には、カタリスト(相場を動かす好材料)をあらかじめ察知して、集中投資し、大きなリターンを得ている方がいます。
そのようなカタリストには、次のようなものがあります。
- 株式公開買付(TOB)
- 新製品・新商品の発表
- 自社株買い
などがあります。
こうしたカタリストを察知するには、長い経験と多方面に渡る膨大な知識が必要になります。
私なりにカタリストを見出す努力はしているものの、残念ながら、この能力が欠如しているため、資金を集中させる銘柄を見出すことができません。
今年に入って、日本ユピカと日本乾溜工業が利益確定ラインに到達しましたが、それぞれTOBがあることも予期していなければ、感染症対策銘柄であることにも気づいていませんでした。
逆にTOBの思惑で購入した銘柄(コスモスイニシア、伊勢化学工業)は値下がりしています。
そんな能力なので、カタリストを予想した銘柄に集中投資しようという気持ちにはなりません。
ネットネット株とはいえ、値下がりリスクはあります。
- 地震・火山の噴火・洪水などの災害
- 粉飾決算
などにより、保有の根拠となってきた正味流動資産が無意味になり、株価が著しく下がることもあり得ます。
そういったリスクを軽減するためには、銘柄を分散させるしかありません。
ベンジャミン・グレアムは『賢明なる投資家』の中で、次のようにアドバイスしています。
十分な、しかし過度にならない程度の分散投資を行うこと。例えば、10銘柄以上30銘柄以下くらいが望ましいであろう。
ベンジャミン・グレアム『賢明なる投資家』
これは、「防衛的投資家」に対するアドバイスですが、リスクを低減するためには、この程度の分散は必要なのかと考えています。
こうした3つの理由から、幾種類ものネットネット株を保有しています。
ただ、ネットネット株であれば無条件に購入するわけではなく、
- 配当があること
- 過去10年間に最終赤字を計上していないこと
などのフィルターを掛けています。
これからもネットネット株の銘柄数を増やしてゆきたいと考えています。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。