DC・iDeCo口座の運用方法

当ブログで売買履歴を公開している株式ポートフォリオの他に、私自身のDC口座と家族のiDeCo口座の資金があります。

2020年1月に、一旦キャッシュにしていましたが、株式インデックスへの投資を再開することにしました。

この記事では、現時点でのDC・iDeCo口座の運用方法をまとめまています。

運用方法:

米国株式が高値圏にあることを考慮して、インデックス積立投資ではなく、「3%シグナル投資法」という手法を採用することにしました。

「3%シグナル投資法」とは、ジェイソン・ケリー氏が提唱したバリュー平均法の一手法です。

手法の詳細は、以下の本に記されています。

手法のポイントは、

  1. 株式資産には小型株ファンドなど高ボラティリティ資産を選択する。
  2. 非株式資産には債権ファンドを選択する。
  3. 株式ファンドと債権ファンドで目標にする配分比率は80対20に設定する。
  4. 債権ファンドの割合が30%に達したときに、80対20にリバランスする。
  5. 資金を配分し直すタイミングは四半期ごと。
  6. 成長目標は四半期で3%。

・・・ということになります。

具体的な四半期ごとの手順は以下のとおりです。

  1. 前四半期末の株式ファンドの残高に1.03を掛けて、3%上昇したときの残高を計算する。その金額に退職積立勘定に振り込まれる現金の50%を足して、その四半期のシグナルラインを計算する。
  2. シグナルラインから株式ファンドの現在の残高を引いて、プラスであれば目標に達していない分を買い増す。ゼロに近ければ、何もしない。マイナスならば、目標を超えている分を売る。計算結果を株式ファンドの現在の価格で割って、売買口数を決める。端数は四捨五入すればよい。
  3. シグナルが買いのときは、債券ファンドを必要な金額分売って、株式ファンドを買う資金にする。シグナルが売りのときには、株式ファンドを売った分を債券ファンドに移す。
  4. シグナルが売りであれば、債券ファンドの割合がまだリバランスの水準以下かどうかを確認する。人生の大半でこの水準は総残高の30%である。30%以上になっていたらメモを取っておき、次の買いシグナルが点灯したときに、増えすぎた残高分を株式ファンドに移して、債券ファンドの割合を目標水準まで引き下げる。人生の大半で、この水準は20%である。
  5. SPY(S&P500ETF)が、四半期の終値で見た直近2年の高値よりも30%以上、下げていないかを確認する。下げていたら「30%下げたら、売りシグナルを無視」のルールに従って、次の4回の売りシグナルを無視する。

出典:『3%シグナル投資法』

運用方法の修正:

『3%シグナル投資法』では、株式資産に小型株ファンドを選ぶよう推奨されています。しかし、DC口座やiDeCo口座では、小型株ファンドへの投資を行えません。そこで、DC口座ではボラティリティの高い新興国株式、iDeCo口座では全世界株式を選択しました。

また、20%は債権ファンドに投資することが推奨されています。しかし、債権ファンドは信託報酬手数料が取られるばかりでリターンを期待できません。そこで、DC口座でもiDeCo口座でも債権ファンド分現金で保有することにしました。

さらに、本書では、投資スタート時は、資産を4分割し、1年かけて投資するようアドバイスします。しかし、現在が高値圏であることから、新規積立分のみを「3%シグナル投資法」で運用してゆくことにし、現在保有している現金は下落時の投資余力分として確保することにしました。

まとめ:

この投資法には次のような利点があると考えています。

  1. 通常のインデックス投資よりも高リターン(年利12%)を期待できる。
  2. 機械的に安く買って、高く売ることができる。
  3. 下落がリターン上昇のチャンスになる。
  4. 3ヶ月に一度のスイッチング手続きで足り、時間が取られない。

このような利点があるため、「3%シグナル投資法」を採用することにしました。

今後、当ブログでも、3ヶ月に一度進捗状況をお知らせしたいと思います。

今回の記事をお読みくださり、どうもありがとうございました。

2 COMMENTS

my20001

どうもこんばんは。

>2020年1月に、一旦キャッシュにしていましたが、株式インデックスへの投資を再開することにしました。

私は、株式投資に対してはマーケットタイマー?なので、idecoは定期預金にして、暴落を待っています。

>「3%シグナル投資法」という手法を採用することにしました。

この手法は知りませんでした。
ありがとうございます。

>そこで、DC口座でもiDeCo口座でも債権ファンド分は現金で保有することにしました。

前言と矛盾するようですが、DC・idecoでは、フルに株式へ投資するとして、現金保有はその枠外というのではダメなんですかね?

iDeCoの利用枠が拡大へ、4原則で導く「迷う余地のない」正しい活用法
ttps://diamond.jp/articles/-/243089

バックテストをすれば、恐らく非課税枠には株式を入れるというのが正解と導き出されると思います。

>現在が高値圏であることから、

というご判断であれば、素直に「売り」で入ればよいのではないかと思ってしまいますね…。
今が、高いか安いか分からないけど、過去の歴史を見る限り「現金よりは有利だ」ということで株式を買っています

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Siegel

いつもコメントをありがとうございます。

>2020年1月に、一旦キャッシュにしていましたが、株式インデックスへの投資を再開することにしました。

私は、株式投資に対してはマーケットタイマー?なので、idecoは定期預金にして、暴落を待っています。

⇒賢明な選択だと思います。私も同じスタンスだったのですが、暴落時に適切に購入する自信がないので、この記事で取り上げた手法を採用することにしました。

>「3%シグナル投資法」という手法を採用することにしました。

この手法は知りませんでした。
ありがとうございます。

>そこで、DC口座でもiDeCo口座でも債権ファンド分は現金で保有することにしました。

前言と矛盾するようですが、DC・idecoでは、フルに株式へ投資するとして、現金保有はその枠外というのではダメなんですかね?

iDeCoの利用枠が拡大へ、4原則で導く「迷う余地のない」正しい活用法
ttps://diamond.jp/articles/-/243089

バックテストをすれば、恐らく非課税枠には株式を入れるというのが正解と導き出されると思います。

⇒現金はDC/iDeCo口座以外で保有することもアリだと思います。というより、来たるべき暴落時には、非課税口座は全て株式になり、普通口座の貯金なども株式インデックス購入に当てざるを得ないことになると考えています。

>現在が高値圏であることから、

というご判断であれば、素直に「売り」で入ればよいのではないかと思ってしまいますね…。
今が、高いか安いか分からないけど、過去の歴史を見る限り「現金よりは有利だ」ということで株式を買っています

⇒通常のインデックス投資であればそのとおりだと思います。この投資法の肝は、私の不確かな投資判断を介在させずに、株式のボラティリティーを利益に転換できることにあるのだと思います。

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