先週末(2020年2月28日)、今回のコロナ・ショックで大幅安になった以下の4つの航空・鉄道銘柄を一括購入しました。
- JAL(9201) 2595.5円
- ANA(9202) 2799円
- JR東日本(9020) 8350円
- JR東海(9022) 17950円
今回の記事では、これらの航空・鉄道銘柄を購入した理由をまとめてみました。
目次
今回の暴落で、航空・鉄道銘柄を購入したのは、
「過去のPBR時系列データに照らして、異常値とも言える水準に達しているから」
です。
そもそも、PBRとは、株価を1株当たり純資産(BPS)で割ったもので、PBRが1倍のときに株価がその企業の解散価値と同じであるとみなされます。
個別株のPBRの時系列データを見ると、長期的には、一定の幅に収まる傾向にあります。
しかし、今回のコロナ・ショックでは、航空・鉄道銘柄は、過去のPBRのレンジを大きく逸脱しています。
コロナ・ショックまでの過去5年のJALのPBRの推移を見ると、PBR が2.2倍~1.0倍の間で推移しています。



しかし、直近の株価は大きく下落しており、0.76倍にまで落ち込んでいます。
コロナ・ショックが落ち着き、人々の足が戻るなら、PBR1倍の水準(1株当たり純資産)である3,400円台の後半を目指すことになるのでは・・・という淡い期待を抱いています。
ANAのPBR時系列グラフを見ると、1.7倍~1.1倍で推移しています。



しかし、直近では0.85倍程度まで落ち込んでしまっています。
ANAについてもJALと同様に、PBR1倍の3,400円台を目指して回復することになるのではないでしょうか。
JR東日本もPBRは2.1倍~1.2倍の水準で推移していましたが、1.0倍を割っています。



明らかに過剰に売り込まれた水準であり、PBR1.0倍の8,500円台後半には、比較的早期に回復することになるのではないでしょうか。
JR東海のPBRは2.4~1.2倍程度で推移してきました。



しかし、このたびの暴落により、0.9倍にまで売り込まれています。
少なくとも、PBR1倍となる19,500円の水準まで戻してくれることを期待しています。
今週始めには、バフェット氏率いるバークシャーが米国のデルタ航空株を買い増したことを報じています。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイは先週、米デルタ航空株を買い増した。
2日の届け出によれば、バークシャーは97万6000株余りを約4530万ドル(約49億円、1株当たり平均46.40ドル)で取得。新型コロナウイルスを巡る懸念で株式相場が急落した先週は、デルタ株も約20%下落していた。
バークシャーのバフェット会長兼最高経営責任者(CEO)は、米経済の長期的な健全性に賭けることをモットーとしており、下落局面での株買いで有名。届け出によれば、バークシャーのデルタ株保有は2月27日の購入で約7190万株に膨らんだ。
出典:ブルームバーグ
確かに、コロナウイルスによる経済に与える影響を過小評価することはできません。
とはいっても、コロナウイルスによって、飛行機や新幹線が消えてしまうわけではありません。
コロナウイルスが終息すれば、飛行機も鉄道も、以前と同じように利用することになるはずです。
PBRなどの指標を見る限り、かなり極端に売り込まれているように感じます。
今後、景気後退を折り込んで下落トレンドになるかもしれないとはいえ、一旦大きく株価が戻す機会もあるものと思います。
そこで、個人的には、そこそこ厚い安全域が形成されているものと思い、購入に踏み切った次第です。
どうなるか、今後の株価推移をしっかり見守ってゆきたいと思います。
「安全域」の概念については、こちらの基本書でご確認ください。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。