カントリーリスクを考慮に入れ、先週から、海外のネットネット株を株式ポートフォリオに組み入れるようにしています。
今回は、先週購入したウェステル テクノロジーズ(WSTL)という米国株をご紹介します。
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月足チャートを確認すると、2013年11月には20ドル近くまで上昇しましたが、現在は1.1ドル程度で推移しています。
発行済株式数は1233.7万株です。
したがって、時価総額は1357.1万ドルとなり、理想的な超小型株です。
流動資産の内訳は、現金が62%を占めています。



一方、負債では、有利子負債の割合が9%に留まっています。



優先株式はなく、バランスシートに計上されていない債務は見当たりません。



流動資産から総負債などを差し引いた正味流動資産は、2458万ドルとなります。
時価総額を正味流動資産で割ったネットネット株指数は0.55となります。



現在の株価水準からすると、ネットネット株には該当しますが、購入ルールには合致していません。
NCAVは2012年頃をピークに下落トレンドをたどっています。



直近12ヶ月の比較でNCAVが26.3%縮小しており、購入対象外となります。



プロバイダー企業であるため、「不動産業・金融業銘柄でない」という購入基準には抵触していません。
流動比率は504.62%で、「流動比率が150%以上」という購入基準をクリアしています。
また、有利子負債自己資本比率は0.05%であるため、「有利子負債自己資本比率が20%未満」という基準も満たしています。
役員の所有株式数は63万5972株で、発行済株式数の5.15%になります。






ネットネット株指数がやや高めの0.55であり、12ヶ月NCAV変化率は▼26.3%となり、購入対象外となります。
この結果は非常に意外なものでした。
実は、先週の購入時には、ネットネット株指数が0.50、NCAV変化率▼20%程度だったため購入したのですが、改めて確認したところ、2020年3月期のデータに基づいて算出していたことが分かりました。
しかし、米国株に他の割安なネットネット株も見当たらず、超小型株であり、負債も少なく、役員の保有割合もまずまずであるため、当面保有を続け、他の割安な米国株が出てきた場合には乗り換えることにしたいと思います。
※2020/9/14追記
当銘柄は、株式併合とNASDAQからの上場廃止を計画していることが分かりました。上場廃止後も株式の保有を続けることはできますが、海外株の特性上、売却手続きが困難を極める可能性がありますので、購入は慎重に検討したほうが良いかもしれません。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。