ネットネット株の1つにリズム時計工業(7769)があります。
リズム時計工業は、時計等の製造を行う精密機器メーカーの東証1部上場銘柄です。
先週末(9/11)に、第1四半期決算を発表しましたが、はたして、このリズム時計工業は、ネットネット株投資家として「買い」と言えるのでしょうか?
この記事では、リズム時計工業がどの程度割安と言えるか、確認していきます。
目次
過去10年間の月足チャートでは、2017年8月の高値2,530円から値を下げ続け、現在は600円台前半で推移しています。
発行済み株式数は8,385,093株です。
したがって、時価総額は52.8億円となり、小型株です。
流動資産の内訳は、現金が43%を占めています。
一方、負債では、有利子負債が49%を占めています。
優先株式はなく、バランスシートに計上されていない債務もないようです。
流動資産から総負債などを差し引いた正味流動資産は、96.2億円となります。
時価総額を正味流動資産で割ったネットネット株指数は0.55となります。
したがって、現在の株価水準からすると、ネットネット株に該当します。
過去10年間のNCAVの推移を振り返ると、緩やかに下がり続けています。
また、直近12ヶ月の比較では、正味流動資産は28.5%も縮小しています。
これは、早期退職費用引当金を計上したためです。
精密機器メーカーであるため、「不動産業・金融業銘柄でない」という購入基準には抵触していません。
流動比率は324%で、「流動比率が150%以上」という購入基準をクリアしています。
一方、有利子負債自己資本比率は21.84%であるため、「有利子負債自己資本比率が20%未満」という基準は満たしていません。
役員の所有株式数は7万6300株で、発行済株式数の0.9%に留まりますが、増加傾向にはあります。
直近12ヶ月でNCAV(正味流動資産)が28.5%も縮小しており、有利子負債も高めです。
ネットネット株指数が0.50を下回っても、購入対象にはならない銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。