船井電機(6839)の銘柄分析 ― 業績低迷の電気機器メーカー

ネットネット株ランキングの上位に、船井電機(6839)という東証1部上場企業があります。

ネットネット株投資家として、この船井電機は、果たして「買い」と言える銘柄か、まとめました。

業種は?

主にAV(テレビ、ビデオなど)機器を中心に製造・販売を行っている企業であるため、「不動産業・金融業銘柄でない」という購入基準には抵触しません。

時価総額は?

過去10年間、高値を切り下げ、安値も切り下げ、下落トレンドをたどっています。

出典:SBI証券

発行済株式数は3613万株ですから、時価総額は160.8億円です。

業績は?

過去10年間で8回の最終赤字を計上しています。

配当は?

2018年以降、無配に転落しています。

ネットネット株指数は?

流動資産の内訳を見ると、現金預金が60%を占めています。

また、負債の内訳を見ると、有利子負債は5%に留まっています。

流動資産から総負債を差し引いたNCAV(正味流動資産)は371.9億円になります。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数は0.43で、ネットネット株に該当します。

正味流動資産(NCAV)の変化率は?

過去10年間のNCAVの推移を振り返ると、見事な下落トレンドをたどっています。

コロナが直撃した2020年9月時点での過去12ヶ月間の変化率は▼4.7%になります。

負債は?

流動比率は311.9%で「流動比率が150%以上」という購入基準をクリアしています。

また、有利子負債自己資本比率は2.29%で、「有利子負債自己資本比率が20%未満」という基準に抵触していません。

役員の保有株式数は?

役員の保有株式数はわずか1,000株です。

まとめ:

銘柄評価
業種
(3.0)
時価総額
(3.0)
業績
(1.0)
配当
(1.0)
ネットネット株指数
(5.0)
NCAV変化率
(1.0)
負債
(3.0)
役員の株式保有
(1.0)
総合評価
(2.0)

ネットネット株指数は0.43であり、非常に割安なネットネット株です。

しかし、業績は低迷し、正味流動資産は(NCAV)は大きく目減りしており、役員による保有も極めて少ないため、保有したい銘柄ではありません。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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