現在の監視銘柄に、赤阪鐵工所(6022)という東証2部上場企業があります。
この赤阪鐵工所は、船舶用ディーゼル機関のメーカーです。
ネットネット株投資家として、この赤阪鐵工所は、果たして「買い」と言える銘柄か、まとめました。
目次
舶用ディーゼルエンジン専業メーカーのため、「不動産業・金融業銘柄でない」という購入基準には抵触しません。
ヒゲが多く、あまり美しいチャートではありません。
コロナショック時には1,200円台前半まで値下がりしましたが、現在は1,500円台で推移しています。
発行済株式数は154万株ですから、時価総額は23.7億円です。
2012年、2015年、2019年に最終損失を計上しています。
配当支払実績は安定しており、現在の配当利回りは1.97%です。
流動資産の内訳を見ると、売上債権と棚卸資産がそれぞれ36%ずつを占めています。
また、負債の内訳を見ると、有利子負債は16%を占めています。
流動資産から総負債を差し引いたNCAV(正味流動資産)は36.9億円になります。
時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数は0.64で、ネットネット株に該当します。
過去10年間のNCAVの推移を振り返ると、2018年までは上昇トレンドをたどりましたが、直近2年は目減りしています。
コロナが直撃した2020年9月時点での過去12ヶ月間の変化率は▼8.7%になります。
流動比率は208.8%で「流動比率が150%以上」という購入基準をクリアしています。
また、有利子負債自己資本比率は8.53%で、「有利子負債自己資本比率が20%未満」という基準に抵触していません。
役員の保有株式数は5.05万株で、発行済株式の3.3%に留まっていますが、増加傾向にあります。
ネットネット株指数は0.64であり、ネットネット株に該当しますが、業績がやや不安定であり、正味流動資産(NCAV)が目減りしているので、現時点で保有したい銘柄ではありません。
会社は、社名について、赤阪‘鐵工’所の‘鐵’という字にこだわりを見せています。‘鉄’という字は、金を失うということで嫌ったわけです。
これからの業績アップを期待しています。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。