早いもので、2020年も残すところ20日余りとなりました。
振り返れば、3月のコロナショック、そしてその後の上昇相場に、ただ戸惑う1年だったように感じます。
その時々の相場環境に合わせて銘柄入替えを行ってきましたが、その入替えは正しいものだったのでしょうか。
今日は、2020年初頭のポートフォリオを維持し、年内に売買を全く行わなかった場合の資産推移をチェックしてみます。
目次
下のグラフは、今年のリアルPFの資産推移です。
2月初旬までは非常に好調で、8%の利益が乗った状態でした。
ところが、3月中旬のコロナショックにより、一気に30%近いドローダウンを記録しています。
その後は、徐々にポートフォリオ資産は回復し、6月には年初来プラス圏内に復帰し、現在は年初来+9%台で推移しています。
もしも2020年初頭のポートフォリオを維持していたなら、どのような1年になったのでしょうか?
2020年初の株式ポートフォリオは以下のとおりです。
12の日本株式で構成されており、NCAV式ネットネット株8銘柄、投資有価証券を加味したネットネット株2銘柄、バリュー系大型株2銘柄で構成されています。
下のグラフは、年初ポートフォリオの資産推移です。
驚くことに、リアルの資産推移よりも良い成績を残しています。
年初PFは+13.4%で、リアルPFの+9.2%よりも好成績です。
また、ドローダウンは▼8%程度に留まっており、リアルPFの▼30%近いドローダウンとは雲泥の差です。
リアルPFでは急落時にレバレッジを使ったのですが、レバレッジ投資は儲けの拡大に寄与せず、ドローダウンの拡大に寄与していたことになります。
また、年初PFの安定性は、12月のPF構成を見ても明らかです。
日本ユピカがTOBにより上場廃止になり、現金化されたため、21%ものキャッシュポジションを保有していることになります。
つまり、年初PFは、リアルPFよりも
- リターンが高く、
- ドローダウンが小さく、
- 現金保有率が高い
という結果になりました。
非常に考えさせられる複雑な結果です。
たまたま、今年1年については、このような成績になったのかもしれません。
しかし、
- 無駄な売買
- 急落局面でのレバレッジを使った売買
がリターン向上の大きな足かせになったのは間違いありません。
さらに、売買のために費やされた時間やエネルギーなどの目に見えない損失もあります。
もちろん、リアルPFは、TOPIXなどの指数には優位した成績を残しているので、その点は満足していますが、急落時の対応については大きな課題を残す1年となりました。
この反省点をしっかり受け止めて、来年以降の投資活動に活かしてゆきたいものです。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
いつも素晴らしい情報をありがとうございます。
私はいつも慌ててしまい失敗ばかりしております。今日の内容はとても考えさせられる内容でした。これからも金余りでインフレがすすみそうなので忘れず慌てずに投資活動を頑張りたいと思います。
コメント、ありがとうございます!私も失敗を糧として成長していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。