2019年10月25日、福証単独上場の日本乾溜工業(1771)が上方修正と増配を発表しました。
この発表を受けて、週明け10月29日(月曜日)にはストップ高で引けています。
今回の修正発表がどれほどのインパクトのあるものか、現在の株価上昇によりネットネット株指数はどのように変化したか、確認します。
日本乾溜工業(1771)を保有する方や、これからの保有を検討する方にご覧いただきたい記事です。
目次
売上高は、前回予想から6.9%増加して、136億5000万円になりました。
手持工事の進捗が想定以上に進んだ、ということが修正理由です。



2014年に次ぐ高い売上高が予想されています。
一方、純利益は前回予想から64.5%増え、6億2500万円になりました。
売上高の増加とコスト管理の徹底による収益性向上が修正理由です。



純利益は2010年に次ぐ高い水準に達します。
このようにかなり良い業績が予想されています。
2019年9月期の配当は、1株当たり7円から8円に増配するとともに、創立80周年の記念配当1円を加えた9円に修正されました。



これにより、配当利回りは1.68%になります。
10月28日にストップ高の534円に達しています。
この株価上昇により、時価総額は272億円余りに達し、ネットネット株指数は「0.72」になっています。



実際には、正味流動資産も増加しているはずであり、ネットネット株指数は低くなるものと思われます。
とはいえ、解散価値ともいえる、正味流動資産と時価総額が同額になる水準は738円であり、かなりの上昇余地は残っていると言えそうです。
このように上方修正と増配発表はかなりのインパクトのあるものでした。
また、ネットネット株指数は、「0.67」を上回りましたが、引き続き割安の水準にあります。
まずは、昨年6月に記録した過去最高値である640円を目指す動きになるのではないでしょうか。
個人的には、他の割安銘柄が登場するか、解散価値である738円に達するまでホールドする予定です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。