先週末時点(2019年11月2日)で、ネットネット株は13銘柄でした。
今週はネットネット株ランキングにどのような変化が見られたでしょうか?
この記事を通して、どの銘柄が一層割安になったかチェックすることができます。
当ブログでは、ネットネット株指数が0.67未満の銘柄を昇順(低い銘柄)にランキング公開しています。
ネットネット株指数は、以下の数式で求めます。
ネットネット株指数=時価総額÷正味流動資産(現預金+受取手形+売掛金+完成工事未収入金+電子記録債権+有価証券+投資有価証券-貸倒引当金-負債合計)
一見、複雑で分かりにくいのですが、言い換えれば、
ネットネット株指数=時価総額÷(換金性の高い資産-貸倒引当金-負債合計)
ということになります。
このネットネット株指数が1を割っていれば、企業がすぐに解散しても、株主は利益が得られる可能性が高い状態といえます。
そして、この数値が低ければ低いほど、安全域が厚く確保されていることになります。
目次
先週末にランクインしていた日本乾溜(1771)とキクカワエンタープライズ(6346)の2銘柄がネットネット株から卒業し、11銘柄がランクインしました。


ランキング1位~4位



ランク1位のササクラ(6303)は中間決算を通過し、正味流動資産が厚みを増したため、ネットネット株指数は0.516→0.499へと再び0.5未満に低下しました。
また、4位の高田機工(5923)も中間決算を終えて正味流動資産が増えて、ネットネット株指数が0.595→0.561へと低下しました。
ランキング5位~8位



5位の昭栄薬品(3537)は株価を上げて、0.570→0.588へと指数が上昇しました。
8位の萬世電機(7565)は、中間決算を通過して正味流動資産が増えたため、0.665→0.625へと割安度を増しています。
ランキング9位~11位



10位の中部鋼鈑(5461)は、ネットネット株指数が0.657→0.651へと低下しました。
今週は、リスクオン相場の影響を受けて、上昇したネットネット株が多い印象です。
一方で、ササクラや高田機工、萬世電機などは、中間決算を通過して、正味流動資産が増加し、割安度を増しています。
来週は、岩塚製菓・中部水産・丸八HD・シャルレ・瀧上工業・ダントーHの決算発表に要注目です。
また、今週末に自社株買いを発表した昭栄薬品の今後の株価推移にも注目したいところです。
今週もお読みくださり、どうもありがとうございました。良い週末をお迎えください。