最近、“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”を読み、マイルールの見直しを行っています。
ここまで、
- 時価総額が100億円以下であること
- 時価総額がNCAVの50%以下であること
というマイルールをご紹介しました。
この記事では、第3の購入ルールとして、NCAVの増減に関するルールについてまとめました。
目次
繰り返しになりますが、NCAVとは、Net current asset valueの略で「正味流動資産」のことです。
NCAVは、次の数式によって、算出することができます。
NCAV = 流動資産 ー 負債合計 -優先株式 ー 簿外債務
私は、
時価総額<NCAV✕0.50
つまり、
「時価総額がNCAVの50%以下であること」、つまり、「ネットネット株指数が0.50以下であること」という条件下で、購入を行っています。
しかしながら、このNCAV自体の増減についてはほとんど気にせず、条件に組み入れていませんでした。
“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”は、NCAVの増減について、次のような基準を推奨しています。
● NCAVが直近12か月間で25%以上縮小していないこと
このような条件を設定している理由について、こう記されています。
企業のNCAVが縮小すると、投資家の安全と利益の可能性も縮小します。
出典:“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”
これは至極もっともな基準だと思います。
この基準があれば、著しく業績の悪化して、流動資産が減少したり、負債が増加している企業を購入することができます。
そこで、今後、保有銘柄を組み入れる際、次のマイルールを採用してゆきます。
「NCAVが前年比で25%以上縮小していないこと」
コロナ・ショックでは、今のところ、10%前後の縮小率の銘柄が多いように思います。
今後、この基準を設定することにより、安全域と利益幅を確保するようにします。