厳しい相場展開が続き、購入対象となるネットネット株がじわりじわりと増えています。
今回は、東京機械製作所(6335)という銘柄にスポットを当ててみました。
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株式会社東京機械製作所(とうきょうきかいせいさくしょ)は、輪転印刷機械専業メーカー。「TKS」のブランド名を使っている。日本国内では新聞輪転印刷機の分野で最大手企業である。近年は、商業印刷機の販売にも注力。
出典:Wikipedia「東京機械製作所」
・・・という企業です。
ネットネット株としては珍しい東証1部上場企業です。
現在の株価は200円を割り込んでおり、30年来最安値圏に沈んでいます。



赤字予想であるためPERは算出できませんが、PBRは0.22倍です。
印刷機械メーカーということで苦戦が続きますが、2017年以降は130億円を超える水準を維持しています。



2012・2013・2016・2018年に最終赤字を計上しています。



継続前提に重要事象のある銘柄です。
昨年から11円の配当が付き、配当利回りは5.61%です。



正味流動資産は現預金と売掛金が多いタイプで、42億円になります。



時価総額17億円を正味流動資産42億円で割ったネットネット株指数は「0.39」という衝撃的な数値になります。



負債はやや多いものの、正味流動資産の中に製品や仕掛品が多いわけではないため、非常に割安であることに間違いはありません。



ネットネット株指数が「0.39」、配当利回り「5.6%」であり、超割安銘柄です。
ただ、過去10年間に4回の最終赤字計上年度があります。
現在のような先行き不透明な状況下では、赤字幅が拡大し、保有する流動資産が流出してしまう可能性もあります。
そうした点を考えると、個人的には買い対象にはならない銘柄になってしまいます。
もっとも、このような赤字ネットネット株のほうが期待値が高いのは事実なのですが・・・。
購入はしませんが、値動きに関心を持ってゆきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。