【ネットネット株】高田機工(5923)の銘柄分析

こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。

皆さんは、旅行などで印象に残る光景ってありますか?

個人的に、いいなあ~と想った三景は、

  • 象潟
  • 松島
  • 瀬戸内

要するに、島を見るのが好き、っていうことなんでしょうね~。

今回は、この瀬戸内にかかる橋の一つ、明石海峡大橋を建設した橋梁会社の高田機工(5923)を分析してみます。

1.高田機工とは

高田機工は、明石海峡大橋の建設に関わっていることからも想像できますが、関西を地盤とする橋梁メーカーです。

(※注:アイキャッチ画像のマンハッタン橋は高田機工が建造に携わったものではありません。)

また、耐震関連製品も扱っています。

メジャーな企業ではありませんが、島国で、河川が多く、地震国である日本を影で力強く支えてくれている企業です。

2.最近の株価は?

過去6か月間の株価推移を見ると、3月の2,675円をピークに2,400円前後で推移しています。

東京オリンピック後の受注減を織り込んでいるような株価推移にも見えますが、どうでしょうか。

2019年3月から9月にかけての株価推移(日足)

3.ネットネット株ポートフォリオに組み入れることの適否

高田機工株はネットネット株ポートフォリオに組み入れることに適した銘柄か、確認していきましょう。

 3-1.業績

2012年3月期から2019年3月期の売上高推移(単位:百万円)

売上高は5年連続の増収を計上しています。

とても頼もしいです。

ところが・・・

2012年3月期から2019年3月期の経常利益推移(単位:百万円)

2014年3月期に20億円規模の経常損失を出しています。

受注に激しい増減があり、その結果、利益が大きくぶれる傾向があることを伺わせます。

 3-2.配当

2015年3月期から2019年3月期までの1株あたり配当金(単位:円)

配当金支払いの実績は安定し、ここ数年はうれしい増配傾向です。

 3-3.ネットネット株指数

2020年3月度第1期四半期の正味流動資産は101,799,310千円。

正味流動資産は101億円!

正味流動資産は時価総額を大きく上回っている。

時価総額は、56億円程度に留まっています。

1,017円も入ったお財布が、なんと、566円で売られている状態で、立派なネットネット株です。

時価総額を正味流動資産で割ったネットネット指数は、

0.56!

です。

 3-4.結論

配当実績もしっかりしていますし、かなりディスカウントされたネットネット株です。

ただ、業績は、大規模受注の成否による振れ幅が大きく、大規模な損失を計上した年度も見られました。

不安定な業績を考慮に入れると、安全域を大きく保ったネットネット株とは言いにくい銘柄です。

4.まとめ

耐震製品を扱っている銘柄で、応援したい企業の一つです。

実は、今回の調査を行うまで、2014年の赤字を見逃していて、少し前に高田機工株を購入していました。(汗)

こういう調査ミスや計算ミスがあるからこそ、安全域を保った投資は大切なのですね。

改めて、’margine of safety’(安全域)の大切さを実感する良い機会になりました。

ご一読、ありがとうございました。

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