こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。
ネットネット株ポートフォリオを組んでいると、日頃は無風なのに、突如として株価が吹き上がることがあります。
最近では、明和産業が力強い動きをしています。
ところが、
個人的には、購入しようか散々迷ったあげく、結局ポートフォリオに入れていませんでした。(泣)
今から買うのでは遅いのか、分析していきます。
目次
1.明和産業とは
ネットネット株としては珍しい東証1部上場銘柄。化学品、樹脂主体の中堅商社です。
本社が、「東京都千代田区丸の内3-3-1新東京ビル」にあることから、ご推察のとおり、三菱グループの商社です。
実際、筆頭株主は三菱商事となっています。
2.直近の株価動向
8月初旬まで、300円台で推移していましたが、突如、株価は吹き上げ、9月4日には684円の高値を付けています。
大幅な増配を発表したことをきっかけに株価は安値の約2倍まで値上がりしました。



3.ネットネット株としての投資対象になるか?
550円を超えた水準で推移する現在の明和産業株は、安全域を保ったネットネット株としての投資対象になるのか、確認していきます。
3-1.業績:○(良い)
減収の年はありますが、大きく落ち込むことはなく、安定しています。



経常利益も黒字を維持しており、安定感があります。



3-2.配当実績:✕(悪い)
先月、大幅増配のIRを出した明和産業ですが、なんと2010年3月期は無配でした。



3-3.ネットネット指数:△(もう少し)
株価は安値の倍近くになりましたが、未だにネットネット株です。



受取手形・売掛金タイプのネットネット株で、正味流動資産は238億円です。



時価総額を正味流動資産で割ったネットネット指数は、
0.99!!
とぎりぎりネットネット株。
10,000円の入ったお財布が9,900円で売られている状態。
微妙な数字ではありますが、依然として割安であることには違いありません。
ちなみに、株価が400円であった時点では、ネットネット株指数は、0.70でした。
あの頃、買っておけばねえ~、と思っても、「覆水盆に返らず」です。
4.結論
現在は、ちょうど正味流動資産と均衡する株価になっていますので、ネットネット株ポートフォリオに含めるのは得策ではありません。
では、400円未満の水準にあった時に購入しなかったのはなぜか?
それは、「少なくても過去10年、できれば20年間、無配の年がない」というマイルールに抵触してしまうためです。
結果的には、大きな利益を得損なったことになりますが、’margine of safety’(安全域)を確保するためには必要な基準ですので、これくらい不利益、甘受します。
お読みくださり、どうもありがとうございました。