昨日の記事では、シラーPERから見ると、現在の株価(特に米国株)がかなりの割高であることを確認しました。
今日の記事では、バフェット指数から見ると、現在の株価水準はどのように判断できるか、チェックしてゆきたいと思います。
バフェット指数とは、ウォーレン・バフェットが株価の割高・割安水準を判断するために使っていると言われる指数のことです。
計算式は「株式市場の時価総額÷名目GDP✕100」。
この式から分かるとおり、GDPと株式市場の時価総額を比較することで株式市場の割高・割安を判断することになります。
バフェット指数が「100」の場合、GDPと時価総額が同じであり、50に近付けば相当な割安、150に近付けば割高と判断できます。
2020年1月現在の米国の株式市場の水準を見ると、「154.5」になります。



現在の水準は、これまでの最高だったドットコム・バブル期の2000年3月の「148」を超えてしまっています。
もっとも、このバフェット指数の上昇は以下の要素から正当なものである、という主張もあります。
- 企業の利益率が向上している。
- 低金利環境が継続している。
といった理由です。
確かに、企業の利益率向上は株価を上昇させる要因ではありますが、時価総額を名目GDPの1.5倍まで押し上げることを正当化できるものなのでしょうか。
また、低金利環境は株価上昇に追い風にはなりますが、低金利環境が果たして将来的に継続してゆくのでしょうか。
個人的には、これらの要素は眉唾物だと思います。
もちろん、150を超えたからと言ってすぐに株価が暴落するとは限りませんが、個人的には、相当な割高水準にあることは間違いないと考えています。
昨日考慮したシラーPERと共にバフェット指数についても考慮ファクターに入れて、今後の投資方針を検討してゆきたいと思います。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。