名証2部に単独上場しているネットネット株に尾張精機(7249)があります。
ネットでは「終わり精機」なんて言われている企業ですが、果たしてどのような銘柄なのでしょうか?
この記事では、尾張精機とはどんな銘柄か、ネットネット株投資家として「買い」と言えるか、まとめています。
目次
尾張精機(7249)は、名古屋市東区に本社を置く、ねじ・精密鍛造品などの機械部品メーカーです。
かつてはその技術を生かし、「ハイトリック」という商品名でゼンマイ駆動の蠅捕器を製造販売していたことでも知られています。
自動車用部品が売上の大半を占めており、トヨタ向けが7割に達していることから、自動車業界の動向に左右されるシクリカル銘柄です。
日立金属が第1位株主です。
買収防衛策は導入されていません。
コロナショックにより、3,500円前後から2,200円台に急落しました。
現在は、2,500円台で推移しています。
PERは9.62倍、PBRは0.25倍、ミックス係数は2.40であり、非常に割安です。
売上高は、リーマンショック直後に大きく減少しましたが、回復基調にあります。
2010年以降、最終黒字を維持しています。
2020年度は減配になり、予想配当利回りは1.91%です。
流動資産の内訳は、現金預金が34%、受取手形・売掛金が27%を占めています。
流動資産から負債総額を差し引いた正味流動資産は49.8億円です。
時価総額30.2億円を正味流動資産49.8億円で割ったネットネット株指数は0.60となり、割安なネットネット株になります。
ネットネット株指数0.60、ミックス係数が2.4の割安なネットネット株です。
自動車部品メーカーであるため、今後の業績動向に注視する必要を感じますが、財務基盤は安定している点は評価できます。
「終わり」精機などと揶揄されていますが、ネットネット株的には「これから」の銘柄ではないでしょうか
チャンスがあれば保有したい銘柄の一つです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。