光世証券(8617)の銘柄分析 ― 株価が底値圏で推移するネットネット株

JASDAQに上場するネットネット株に光世証券(8617)があります。

この記事では、光世証券とはどんな銘柄か、ネットネット株投資家として「買い」と言えるか、まとめています。

光世証券とは?

光世証券は、

大阪証券取引所のナスダック・ジャパンやヘラクレス(現・ジャスダック市場)創設等に尽力した大証初代理事長・巽悟朗により設立。光世の名前は、聖書マタイによる「地の塩、世の光」から取った。保守的富裕層に営業基盤を置く。

出典:Wikipedia「光世証券」

・・・という企業です。

株主は?

出典:SBI証券

創業家メンバーが大株主リストに名前を連ねています。

買収防衛策は導入されていません

株価は?

出典:SBI証券

過去10年間の底値水準となる500円台で株価が推移しています。

PERは24.03倍、PBRは0.32倍、ミックス係数は7.68であり割安です。

業績は?

売上高の変動幅は大きく、7億円を割り込む水準で推移しています。

2011年、2017年、2019年、2020年度に最終赤字を計上しています。

配当は?

減配傾向にあり、予想配当利回りは1.25%です。

ネットネット株指数は?

流動資産の内訳は、現金預金が51%を占めています。

流動資産から負債総額を差し引いた正味流動資産は91.8億円です。

時価総額54.8億円を正味流動資産91.8億円で割ったネットネット株指数は0.60となり、ネットネット株になります。

まとめ:

ネットネット株指数0.60のネットネット株です。

金融業は、流動資産の評価が難しく、ネットネット株としては積極的に買い対象にしたい業種ではありませんし、過去10年に4回の最終赤字計上は、正味流動資産の流出が懸念される要素です。

ということで、残念ながら、光世証券は、現時点ではポートフォリオの組み入れ対象にはならない銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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