ゴルフクラブシャフトメーカーのグラファイトデザイン(7847)は、資産バリュー株として知られるJASDAQ銘柄です。
ネットネット株投資家として、グラファイトデザインは購入対象となり得る銘柄か、まとめました。
目次
グラファイトデザインはゴルフクラブシャフトメーカーであるため、「不動産業・金融業銘柄でない」という購入基準には抵触しません。
コロナショック直後に300円を割り込み、現在は330円台で推移しています。



発行済株式数は694.6万株ですから、時価総額は23.1億円の超小型株です。
2011年以降、最終損失の計上はありませんが、大きく伸び悩んでいます。



2012年以降、無配の年はありませんが、2021年2月期は減配になる可能性が高く、予想配当利回りは0.6%です。



流動資産の内訳を見ると、現金が非常に厚く、80%を占めています。



一方、負債の内訳を見ると、有利子負債が32%を占めています。



流動資産から総負債を差し引いたNCAV(正味流動資産)は31.1億円になります。



時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数は0.74で、現時点でネットネット株には該当しません。



過去10年間のNCAVの推移を振り返ると、2014年以降、横ばい状態が続いています。



コロナが直撃した2020年8月時点での過去12ヶ月間の変化率は▼2.1%でした。
流動比率は668.3%で「流動比率が150%以上」という購入基準をクリアしています。
また、有利子負債自己資本比率は8.1%で、「有利子負債自己資本比率が20%未満」という基準に抵触していません。
役員の保有株式数は129.1万株で、発行済株式の18.6%を占めています。



流動資産に占める現預金の割合が高い点は魅力的ですが、ネットネット株指数(P/NCAV)が0.74で安全域が不足しているため、現在の水準では購入対象には該当しません。
しかし、引き続き監視対象には入れておきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。