【最新】中間決算を発表した日本ユピカ(7891)-ネットネット株指数は?

10月23日に、日本ユピカ(7891)が中間決算と共に、通期の下方修正も発表しました。

連結営業利益は従来の3億8000万円から3億5000万円(前期比28.2%増)に引き下げたことに加えて、中国子会社において上期に続き下期も販売数量が減少する見通しを公表しています。

日本ユピカはネットネット株候補の1つであることから、関心を寄せている方もおられることと思います。

私も投資対象候補の1つとして関心を持っていますが、今回の中間決算と下方修正発表を受けても、引き続き監視対象にしていくつもりです。

この記事を通して、日本ユピカがネットネット株と言える株価はいくらなのか、分析してみます。

ネットネット株候補をお探しの方にお読みいただければ嬉しく思います。

日本ユピカとは?

日本ユピカは、

三菱ガス化学と東洋紡の合弁による合成樹脂メーカーである。1977年に、両社の不飽和ポリエステル樹脂事業を統合して設立された。

「ユピカ(U-Pica)」は、事業統合前の東洋紡績の不飽和ポリエステル樹脂の商標であり[1]、UPは不飽和ポリエステルの英語表記 (Unsaturated Polyester) から採られている

Wikipedia「日本ユピカ」

という会社です。

不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂などのプラスチック、シート状成形材料などの素材メーカーです。

非ESG銘柄にも該当せず、投資対象になります。

最近の株価

過去6か月間は、1,150円の安値と1,450円の高値の間で行き来するレンジ相場となっています。

日本ユピカ 株価 チャート
2019年4月から10月にかけての日足チャート。

決算発表直後の10月24日寄り付き価格は1,270円であり、PERは15.32倍、PBRは0.4倍と、割安感のある株価水準です。

業績

売上高は過去10年間、横ばいが続いています。

(単位:百万円)

経常利益・純利益ともに、2009年3月期を含め黒字を維持している点は評価できます。

(単位:百万円)
(単位:円)

過去10年間の黒字維持の条件を満たしており、投資対象になります。

配当

配当実績も安定しています。

ただし、配当利回りは、1.59%と控え目な水準です。

(単位:円)

ネットネット株指数

正味流動資産は48億円余で、現金と売掛金が多くを占めるBalance型です。

(単位:千円)

決算発表直後10/24始値1,270円で算出した時価総額34億円余を、正味流動資産48億円余で割ったネットネット株指数は「0.72」になります。

(単位:千円)

10,000円の入ったお財布が7,200円で売っているような状態で、割安なバリュー株と言えます。

まとめ

業績は安定しており、2009年を含む過去10年間に赤字を計上していません

ネットネット株指数は0.72で、割安なバリュー株であることを示唆しています。

1,180円を割り込む水準では、正規なネットネット株といえる状態(ネットネット株指数が0.67を下回る)になりますので、その水準では積極的に買いを入れたい銘柄です。

先日のアイモバイルの自社株買いのようなこともありますが、「待つも相場」という格言を肝に銘じてゆきたいものです。

今日もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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