3月初旬から中旬にかけてのコロナ・ショックから約1か月が経ち、相場環境は落ち着きを取り戻しているように感じます。
この記事では、今の相場環境を冷静に判断するため、幾つかの客観的指標を振り返ってゆきたいと思います。
目次
まずは日経平均です。
3/19の16,358円を底として、19,500円前後までリバウンドしています。
フィボナッチライン38.2%を回復しています。



一方、ダウ平均は3/23の18,213ドルを底に、24,000ドルを回復しました。
フィボナッチ50%ラインに達しています。
戻りが早い!



驚きはNASDAQで、フィボナッチ61.8%ラインに間もなく到達しそうな勢いです。



日本市場の戻りの悪さには閉口しますが、米国市場参加者の楽観的な見方にも驚きます。
日経平均は20,000円前後までは戻しそう、と考えてきましたが、この当たりが限界なのでしょうか。



シラーPERは25以上は高値圏と言われていますが「26.26」です。
まだまだ高い!
長期投資家の資金が本格的には入りにくい水準と言えそうです。



バフェット指数の割高・割安の目安は「100」ですが、現在は「131.06」です。
つまり、長期的にはやはり割高ということになりそうです。
短期的には、日米の株式市場では、リバウンドもそろそろ限界感が出てきています。
また、米国の株式市場は、長期的には、まだまだ割高であり、長期マネーが安心して流入してくる水準ではありません。
日本の株式市場は米国の市場に左右されますので、今後、日経やTOPIXが下値を模索しても不思議ではないように思います。
今年の夏から秋にかけて、やっぱり2番底が来るような気がしてなりません。
どんな展開になっても生き残れるよう安全第一で臨みたいものです。
はじめまして。
最近見付けたのですが過去のページまで楽しく読ませてもらっています。
はじめはただの割安株ヘ投資しよう♪ってだけなのかな?
って思っていたのですがチャート分析も行い、中長期的な相場観とかも語られていてレベルの高い内容でとても勉強になります。
私もエリオット波的には現在のB波動からC波動(下落)への見極めのタイミングではないかと考えています。
そこで質問なのですか、なぜキャッシュ比率を上げたり空売りを検討したりしないのでしょうか。
気になったので時間があれば考えを教えて頂けませんか。
ご覧くださり、どうもありがとうございます。
はるひこ様もエリオット波の観点から下落がありそう、とお考えであることを伺い、身の引き締まる思いがいたします。
ご指摘のとおり、本来であれば、キャッシュ比率を上げたり、空売りを検討したいところではあります。
まず、空売りについてですが、以前にシステムトレードを行っていたときから、空売りルールを検証していた。しかし、期待値がプラスのルールを見出すことができませんでした。裁量判断で売りから入ったこともあるのですが、失敗ばかりで、どうも苦手です。ということで、優位性のある取引をする自信がないため、今は空売りは行わないことにしています。
キャッシュ・ポジションを増やすことについても考えることはあるのですが、
・そもそもネットネット株は下値余地がなく、安全域が厚い
・株価が低いときほど、カタリストが生じる可能性が高い
・保有銘柄数を増やしてリスクを分散している
といった理由からキャッシュ・ポジションは無しで頑張っています。
ただ、レバレッジまで用いている現状やヤリ過ぎなので、レバ解消に励んでいるところです。
あまり参考にならないかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
早速のお返事ありがとうございます。
しっかりとした自身の投資方針があるので自信を持ってトレードが出来るのでしょうね。
見習いたいです。
私は偉そうな事を言っていますが、慌ててしまい冷静さを欠いた取引を行い多くの判断ミスによって今回はそこそこの金額をドローダウンさせてしまっています。
一旦落ち着いて冷静になるために今はほぼキャッシュです。
今回のコロナショックですが、リーマンショックと比較されていたり経済へのダメージがリーマンショック以上と言われていたりしますがどうなのでしょうね。
サブプライムの時は上下しながら2年以上の下降相場でしたが、今回はまだはじまって2か月程度です。
厳しい相場が続くと思いますが完全に退場させられないように頑張りたいと思います。
楽しみにしていますので大変だと思いますがこれからも更新頑張って下さいね。
本当に今回は厳しい相場環境だと思います。
私は、お恥ずかしながら、今回のコロナショックの底は、
2月末頃の日経平均20,700円だと思っていました。
それが16,000円台前半まで下げるとは・・・。
今後、どんな展開になったとしても、私も退場に追い込まれないように、
油断せず、焦らず、頑張ってゆきたいと思います。
今後もよろしくお願いします。