「安全域は、常に支払う価格によって決まる」

こんにちは。しーげるです。

2023年4月6日現在、日経平均株価は27,000円台半ばで推移しています。

欲しい銘柄がないわけではありませんが、現在の高くも安くもないと思われる水準では、次の言葉を思い起こして、買い出動したい気持ちを抑えています。

その言葉とは、

安全域は、常に支払う価格によって決まる。

“the margin of safety is always dependent on the price paid”

『賢明なる投資家』第20章(ベンジャミン・グレアム)

です。

この一文は、グレアムが『賢明なる投資家』第20章で、「安全域」を説明するために書いたものです。

グレアムは、このフレーズの説明として、以下のように解説しています。

安全域とは、ある価格では大きく、それよりも高い価格では小さくなり、さらに高い価格では全く存在しなくなるものだ。

『賢明なる投資家』第20章(ベンジャミン・グレアム)

言い換えれば、安全域の大小は、株価によって規定される、ということです。

もちろん、このグレアムの言葉には、「企業の財務内容が変化していない」という前提条件があります。

しかし、大半の個人投資家によって、企業の財務内容の変動を知る機会は、年に4度の四半期決算の発表のみであり、決算期の合間の3ヶ月間で、安全域が最も拡大するのは、株価が低迷する期間ということになります。

幾つかのネットネット株のチャートを見ればすぐにお気づきのとおり、どの銘柄も、3ヶ月間の安値というのは、市場の急落時に集中するものです。

したがって、安全域の大きい銘柄を保有したいのであれば、市場が平穏な時に購入すべきではありません。

株式市場が動揺し、指数と該当銘柄の株価が少なくとも3ヶ月間の底値圏に達するまで待つ忍耐力は必要です。

この4月は、このグレアムの名言を肝に銘じつつ、安全域の十分に大きい銘柄を購入してゆきたいと考えています。

このグレアムの名言は、こちらの書籍で学ぶことができます。未読の方はぜひお読みになることをお勧めします。

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