こんにちは。しーげるです。
多くの投資家の皆さんは、投資のための何らかの「運用基本方針」をお持ちだと思います。
明文化している方もいれば、「明文化せず不文律のままだ」という方もおられるかもしれません。私の場合は、チャールズ・エリスのこの言葉を読んで以来、明文化することにしています。
投資家は長期の運用基本方針を策定したら文書ではっきり表現し、確認しておくべきである。最大の理由は、その場しのぎの方針変更からポートフォリオを守るためだ。短期的な市場危機により、方針への信頼が揺らぎそうな時、長期方針を貫き通すためである
『敗者のゲーム』〈原著第6版〉チャールズ・エリス
このたび、「運用基本方針」を大きく見直しましたので、この記事を通して、ご紹介します。
目次
- 全金融資産を「ゴールデンバタフライ」と呼ばれるポートフォリオの修正バージョンで運用する。「ゴールデンバタフライ」とは、株式インデックスに20%、小型バリュー株に20%、長期債に20%、短期債に20%、ゴールドに20%を割くポートフォリオ。修正バージョンでは、NNWC式ネットネット株に40%、長期債に20%、短期債に20%、ゴールドに20%を投資する。
上のような投資配分にしたのは、「ゴールデンバタフライ」の次のような安定性に魅力を感じたためです。
過去53年間の実績で、安定し6%超のインフレ調整後リターンを継続して出しています。
下記の株式100%のポートフォリオと比較すると、マイナス運用の年がいかに少ないかが一目瞭然です。
この「ゴールデンバタフライ」のインフレ調整後の平均利回りは6.3%であり、株式100%ポートフォリオの利回り8.4%と比較すると幾らか見劣りします。しかし、ドローダウン期間の短さは大きな魅力です。
- 金融資産全体の年間目標運用利回り(インフレ調整後)を5%とする。
私個人は、現在、上記のような運用基本方針のもとに、資産の一部をネットネット株に投資しています。
このブログでは、引き続き、ネットネット株投資をメインに扱ってゆきたいと考えています。
このような方針を明文化し、いつでも目を通すことで、過大なリスクを負わずに、厳しい相場の世界を生き残れるように努めています。
この記事もご覧くださり、ありがとうございました。
始めまして!
最近かぶ1000さんの本でネットネット株の存在を知り調べていくうちにこのサイトにたどり着きました。有益なブログを執筆頂きありがとうございます!
ネットネット株とは離れるのですが、2021年の記事でインデックス株と現金で「3%シグナル投資法」を採用して似たような手法を取られていたと思うのですが、ゴールデンバタフライに変更したのはどういったきっかけだったのでしょうか?
こんにちは。ブログをご覧くださり,どうもありがとうございます。
次のような理由で,投資法を変更しました。
・NISAなどの非課税口座ではゴールデンバタフライのほうが運用しやすい。
・「3%シグナル投資法」は3か月に1度リバランスしなければならないが,「ゴールデンバタフライ」は年に一度でのりバランスで済む。
・「3%シグナル投資法」は急激な円安で運用しにくくなった。
といった理由により,変更しました。
ご回答ありがとうございます!
円安進行するとドル建て資産の取得コスト上がって色々計算狂いますよね。。。
ゴールデンバタフライ興味が湧いたので調べてみます!
いつも有益な情報をありがとうございます。
端的に申しますと、バリュー株投資だけでポートフォリオを組まないのは何故ですか?
おこがましくて申し訳ないのですが、これだけのバリュー株の知識があれば、そのパフォーマンスだけで十分なリターンが得られると感じる上、グロースなどと比べてバリュー株のボラティリティは少ないと感じます。
かくいう私も最近インデックス重視からバリュー株にシフトチェンジしようと試みています。
バリュー投資が安定してきたら、その割合も増やしていくご予定ですか?