カナダの著名なバリュー投資家にピーター・カンディル(Peter Cundill)という人物がいます。
カンディルは、ベンジャミン・グレアムの投資スタイルを踏襲し、カンディル・バリューファンドで成功を収めたことで知られています。
カンディルについて著した”There’s Always Something to Do: The Peter Cundill Investment Approach”という本があります。
この本の中で、カンディルが考えた成功する投資家に共通する要素がまとめられていたので、そのうちの幾つかをご紹介します。
- 強い好奇心
- 忍耐
- 集中力
- 細部に至る注意力
- 正しいルーティンを持つこと
①強い好奇心がなければ、投資手法はブラッシュアップされることはありませんし、企業への分析は表面的なものになり、投資技術の向上は期待できません。
カンディルは「バリュー投資の成功に最も重要な資質は、忍耐、忍耐、そしてより多くの忍耐です。大多数の投資家はこの資質を持っていません」と語ったとおり、②忍耐はすべての投資家にとって最も身につけることが困難な資質と言えそうです。
掲示板やSNSなどの情報に惑わされることなく、一貫した投資法を保つためには、③集中力が不可欠です。
バランスシートや有価証券報告書の細かな部分に重大な情報が含まれていることがあるとおり、④細部に至る注意力も肝要です。
⑤正しいルーティンを持つことは、自己規律に反する取引を行うことを避け、一貫した投資を続けるために役立ちます。
これらの資質は、どの銘柄を購入するかや、どのような手法を持つか、といったテーマ以上に重要なことだと感じました。
これらの資質を培うことができるかが投資家として成功できるかの鍵なのかもしれません。
個人的にも、これら5つの資質を磨いてゆきたいと思います。
詳しくは、原著をお読みになることをお勧めします。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございます。