2011年から株式投資をスタートし、13年目を迎えています。
現在は、ネットネット株などの資産バリュー株を中心に投資していますが、最初からネットネット株に投資してきたわけではありません。
次のグラフは、2011年以降の年末時点の個別株ポートフォリオの運用額推移を表したものです。税払後・配当込・途中入金無の金額推移です。


3つに色分けした期間ごとに異なる投資スタイルを実践していました。
この記事では、これまで取ってきた投資スタイルを振り返ってみたいと思います。
目次
株式投資を始めて2年間ほどは、RSIや乖離率を見ながらの値頃感で、3日~5日ほど保有するスイングトレードをしていました。
初めて購入した銘柄は、みずほFGでした。3日で1円抜いて、こんな簡単に利益を得られるのかと驚きました。
その後も、値頃感を正当化するためにテクニカル指標を都合の良いように駆使しながら売買を繰り返します。当然のことながら、コツコツドカンを繰り返し、少しずつ損失額が拡大してゆきました。大型株しか触らなかったことや信用取引を使わなかったことが良かったのか、幸いにも退場に至ることはありませんでしたが、この2年間の年間平均利回りは▼10.38%という散々たる結果でした。
このままではマズいと思い、様々な投資手法を調べました。
あるとき、システムトレードによって、感情を排した優位性ある売買を繰り返して利益を重ねてゆけること知りました。そこで、「イザナミ」という検証ソフトを導入して、売買ルール検証の日々を送ることになります。ネットから優位性のありそうなルールを拾ってきて、ルールをわずかに調整して、売買を繰り返してゆきました。
この中で、マザーズ銘柄に順張りで仕掛けるルールが、2013年から14年にかけて大活躍し、総資産が8倍強に膨らみました。
ところが、ネットで拾ってきたような売買ルールだったため、やがてエッジは失われてゆきます。2015~18年は売買を仕掛けるたびに損失を出す塗炭の苦しみを味わうことになりました。
この結果、2013~18年の6年間の年間平均利回りは78.84%でした。
2019年、システムトレードでの運用を中止して、ネットネット株を中心とする現在の運用方法に変更しました。
2019年から2022年までの4年間の年間平均利回りは11.74%です。
全投資期間の年間平均利回りは55.6%になりますが、その利益の大半は2013-14年のアベノミクス相場に乗っかっただけとも言えます。
確かにシステムトレードは相場環境に合致すれば利益を拡大させることができますが、私の持っていた売買ルールはわずか十数年の検証を行っただけのものであり、いとも簡単にエッジが失われてしまう脆弱なものでした。
しかし、ネットネット株投資は、グレアムの時代以降の長い「時の試練」に耐えており、堅牢性をもつ手法と言えます。また、来たるべき株式の調整局面でも底堅い動きを期待できる投資スタイルであるため、ストレスフリーの投資法です。
とはいえ、いずれネットネット株が枯渇する冬の時代が到来することも見据え、投資の研究に勤しんでゆきたい所存です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。