ネットネット株と社員給与

企業の有する資産は、バランスシート上に表れる流動資産や固定資産だけではありません。

たとえば、バランスシート上では表せない資産の中には、企業で働く人材が挙げられます。

実際のところ、付加価値を生み出しているのは企業で働く「人」ですから、企業価値を探ろうとする投資家は「人」にも目を向ける必要があります。

企業が、付加価値を生み出す「人」をどの程度必死に集めようとしているかどうかは、「平均年収」を見ると見当をつけることができます。

下の表は、NCAV式ネットネット株を「平均年収」が高い順に並べたものです。

コード銘柄初任給平均年収
8609岡三9624575
8877エスリード2500009048920
2982ADワークスグループ8170000
8617光世証券2300007680000
7460ヤギ2200007516137
1879新日本建2300007291644
5304SECカーボン7218327
4629大伸化学2230007183000
6249ゲームカード・ジョイコ2000007123000
8844コスモスイニシア2120006944577
6303ササクラ2223976684000
8084菱電商2120006646000
7467萩原電気HD2198006531078
8772アサックス2400006519302
8249テクノアソシエ2197006508421
5461中部鋼鈑2079806486000
1948弘電社2270006481628
9967堺商事2300006474391
6973協栄産業2180006417000
4624イサム塗料2050006359000
5078セレコーポレーション2120006310000
6794フォスター電2175006292885
6771池上通信機2270006199240
9867ソレキア2200006099549
5921川岸工2170006089000
8046丸藤パイル2140006075000
7537丸文2265006027168
6496中北製作所2141006023154
7297カーメイト2222006014000
6943NKKスイッチズ2050005954000
5983イワブチ2230005883030
9885シャルレ2080005871000
4231タイガースポリマー2018655847000
9995グローセル2300005836142
6986双葉電子工業2160005813713
5363TYK2028305804000
7314小田原機2060005786124
5816オーナンバ2020005772000
5956トーソー2036005726000
4957ヤスハラケミ2100005659582
7266今仙電機2051005586000
8904AVANTIA2743135581620
4224ロンシール工業2010005574000
2917大森屋5527000
5900ダイケン2080005485000
6142富士精工1924005431841
6637寺崎電気2175305390526
1451KHC5370686
6964サンコー1933595359210
3321ミタチ2097005283776
7442中山福2230005280396
7399ナンシン2191005274605
3952中央紙器工業5183209
3504丸八HD5180000
8995誠建設2200005087000
7427エコートレーディング2050005085214
6346キクカワエンター2064005079589
7422東邦レマック2276904948065
5280ヨシコン2300004943000
2055日和産業2100004897000
5993知多鋼業2100004827000
6390加藤製2120004780000
5971共和工業所2100004727807
7922三光産業4712592
5979カネソウ2024004665065
6715ナカヨ2025004653870
8152ソマール1988004630000
8881日神グループHD2100004619132
8013ナイガイ2100004612000
7887南海プライウッド2050004489154
3600フジックス2028004354767
6416桂川電機4141000
7021ニッチツ4078416
2408KG情報2100004052006
9854愛眼2050203866977
7338インヴァスト

上位には、証券や不動産業銘柄がランクインしています。一方、下位には業績が厳しい銘柄が並んでいます。

つまり、業種や業績によって大きく年収が異なる傾向が見られています。

具体的には,上位にランクインされているネットネット株は、人件費に割く余力があり、人材が集まる可能性があります。

一方、下位にランクインされているネットネット株は、人材を集めることにも苦慮しており、いずれ清算などの選択肢を検討する余地が生まれてくるのかもしれません。

ネットネット株への投資を考慮する際には、社員の平均年収を確認することによって、企業の「人」に対するスタンスをある程度うかがい知るようにしたいと考えています。

今回もご覧くださり、どうもありがとうございます。

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