20銘柄以上に分散投資するワケ

こんにちは。しーげるです。

現在、株式ポートフォリオでは、NNWC式ネットネット株を中心に25銘柄を保有しています。

ここ最近、20銘柄以上に分散投資することを心がけています。

今回の記事では、なぜ手間暇を掛けて銘柄分散を図っているのか、その理由をまとめてみました。

理由①投資に対する無知

ウォーレン・バフェット氏は、分散投資について、次のように語りました。

分散とは無知に対するリスク回避だ。だから勝手知ったる者にとって分散手法はほとんど意味を成さない。広範囲な分散投資が必要となるのは、投資家が投資に「うとい」場合のみだ。

専業投資家として生計を立てられるような投資巧者であれば、「勝手知ったる者」として、バフェットのように集中投資を行うのがベストです。

しかし、私の場合、1日のうち投資に数時間しか費やすことのできない兼業投資家にすぎず、「勝手知ったる者」とは到底言うことができず、まだまだ投資に「無知」で「うとい」と考えています。

上記のバフェット氏のコメントによれば、そのような場合に取るべき道は、集中投資ではなく、分散投資です。

理由②バリュエーションを過大に見積もる可能性

購入時に、安全域が十分に確保されていると考えていても、バリュエーションを過大に見積もり、割安でない株式を組み入れる可能性があります。

単純に計算ミスを犯すような場合もあれば、潜在的株式を考慮に入れていない場合や、訴訟問題などによる簿外債務を見逃す場合もあります。

仮に、集中投資している銘柄に対して、バリュエーションを過大に見積もってしまうと、株価が大きく下がった時に、ポートフォリオに深刻なダメージを与えることがあります。

したがって、このような投資家自身のミスによる深刻なダメージを回避するためにも、分散投資を心がけています。

理由③予期しないネガティブな出来事が生じる可能性

粉飾決算や事業の壊滅的な失敗、経営陣の無分別な拡大などにより、企業の財務状態が悪化することがあります。このような会社側のミスは、大型の優良成長株よりも割安の小型株で生じやすいように感じています。

また、巨大地震や台風などに被災し,業績が悪化する可能性もあります。

こうした会社の経営陣のミスや不可抗力による深刻なダメージを回避するためにも分散投資を心がけています。

まとめ

ベンジャミン・グレアムは、『賢明なる投資家』の中で、組み入れ株式の基準の一つとして、次の基準を挙げました。

十分な、しかし過度にならない程度の分散投資を行うこと。例えば、10銘柄以上30銘柄以下くらいが望ましいであろう。

ベンジャミン・グレアム『賢明なる投資家』

これは、おそらく上記の①個人投資家としての能力、②投資家自身のミス、③経営陣のミスという3つの理由ゆえに分散を図ることを推奨していたのだと考えています。

このように、私個人のポートフォリオでは、銘柄の分散を図るよう心がけています。その結果、ある程度の業種の分散も図られています。

しかし、地域の分散は図られていません。これは、中国市場への投資を避けていること、米国市場にネットネット株がほとんど存在しないことによるものです。ヨーロッパ市場や東南アジア市場にもネットネット株はありますが、市場にアクセスする方法が限られており、投資するのは困難です。

この課題をクリアするために、ネットネット株ポートフォリオ以外で、全世界株式インデックスに投資することにより、一応の地域分散策を講じることを目指しています。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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