株式ポートフォリオでは、ネットネット株を中心に保有しています。
最近、株式購入時のチェックリストを改訂しました。
これまで、
- 流動資産に占める売上債権の割合が40%を超過している場合、海外売上高比率が多くないか。
- 総負債に占める有利子負債の割合が30%を超過していないか。
といった要素を確認していました。
しかし、円安が進み、海外売上高の高さは企業にとって強みになりつつあるため、海外売上高比率の条件を省くことにしました。
一方、金利水準が上昇しているため、有利子負債の割合が多いことは財務水準を悪化させることになります。そこで、自己資本有利子負債比率の高い企業への投資は避けることにしました。
今後は、このチェックリストを用いて、購入判断を下していく予定です。
- 【地域・業種】中国企業でないか。不動産業・金融業銘柄に該当しないか。非ESG銘柄銘柄でないか(電力を除く)。
- 【NCAV】ネットネット株指数〔時価総額/正味流動資産(NCAV)〕が0.66以下であるか。流動資産に占める棚卸資産の割合が40%を超過していないか。自己資本有利子負債比率が20%以下か。
- 【成長性】過去20年間の売上高・営業利益は、同業他社と比較し縮小していないか。
- 【効率性】ROEが減少傾向になく、直近10年間で1株当たり純資産が拡大傾向にあるか。
- 【バリュートラップの危険】好況期にネットネット株指数1.0を回復しているか。NCAVは縮小していないか。
- 【キャッシュフロー】過去10年間、営業CFがプラスを維持し、大半の年でフリーキャッシュフローがプラスか。
- 【配当】配当利回りが3%以上あるか。
基本的には、この7項目の大半の問いに対してYesと答えられる場合、購入対象にしています。
しかし、これらの要件に1つか2つの点に該当しない場合でも、以下の条件に合致する銘柄は購入に踏み切ることがあります。
- ネットネット株指数が0.5を下回っている場合
- 取締役による保有割合が発行済株式の10%以上を占める場合、または、直近1年間に保有数を増やしている場合。
- 株主に占める外国人比率が20%を超える場合。
- 株主総会決議の賛成割合が80%を下回っている場合。
- 筆頭株主が上場企業である場合。
- アクティビストが大株主である場合。
- 買収防衛策が導入されていない場合。
- 魅力的な不動産を保有している場合。
これらの点を慎重に考慮した上で、銘柄を購入し、最低10銘柄以上の株式ポートフォリオを組んでいきます。
ある程度の明確な購入基準を設けることにより、バリュートラップを避けつつ、年利10%程度の運用を目指していきます。
ネットネット株の投資法については、こちらの本が参考になりますので、よろしければご覧ください。