成膜加工の専業大手であるジオマテック(6907)がネットネット株となっています。
ジオマテックは、ネットネット株投資家として、「買い」と言えるのでしょうか?
この記事では、ジオマテックが、ネットネット株の購入条件に合致するか、確認していきます。
目次



現在の株価は389円(8月19日終値)です。
発行済み株式数は9,152,400株です。
したがって、時価総額は35.6億円と超小型株であり、非常に理想的です。
流動資産の内訳は、現金・預金が55%を占めています。



一方、負債の内訳を見ると、全体の58%を支払手形・買掛金、27%を有利子負債が占めています。



優先株式はなく、バランスシートに計上されていない債務もないようです。
流動資産から総負債を差し引いたNCAV(正味流動資産)は、74.2億円となります。



時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数は0.48となります。



現在の株価水準は、「時価総額がNCAVの50%以下」という購入基準に該当することになります。
2010年以降のNCAVの長期推移を見ると、この数年間、下降トレンドをたどっています。



直近12ヶ月の比較でも、NCAVは16.1%縮小しています。
ただし、「NCAVが前年比で25%以上縮小していない」という購入基準は一応クリアしています。



電子部品・産業用電子機器メーカーであるため、「不動産業・金融業銘柄でない」という購入基準にも抵触していません。
流動比率は369.86%で、「流動比率が150%以上」という購入基準をクリアしています。
また、有利子負債自己資本比率は11.94%で、「有利子負債自己資本比率が20%未満」という基準をクリアしています。
役員の所有株式数は448,000株であり、発行済株式数の4.89%です。
この3年間、役員は株式の一部を売却していることから、業績の先行きを悲観的に考えている可能性があります。






ネットネット株指数0.48のネットネット株です。
形式的な購入条件を満たしているものの、NCAVが過去12ヶ月間に16%縮小し、役員が保有株式を減らしていることは気がかりです。
このような低位株は、瞬間的に株価が急騰することがあるので、小額をポートフォリオに組み入れるようなスタイルが良いのかもしれません。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。