福証に単独上場しているネットネット株に大英産業(2974)があります。
この記事では、大英産業とはどんな銘柄か、ネットネット株投資家として「買い」と言えるか、まとめています。
目次
大英産業(2974)は、
北九州都市圏を中心とした九州・山口地方において、「サンパーク」シリーズのマンションや戸建て住宅の開発分譲、中古住宅販売、住宅リフォーム等の事業を手がけている。住宅流通新報社調べによる九州地方の住宅販売戸数では、2015年上半期は1位、2017年上半期は1位、2018年上半期は穴吹興産と第一交通産業に次いで3位となるなど、同地方で上位に位置している。
出典:Wikipedia「大英産業」
という九州地方に展開する不動産企業です。
今年九州地方を襲った大雨被害の影響が心配です。


社長の大園氏が42.2%の株式を保有しています。
買収防衛策は導入されていません。
昨年の上場以来最安値の600円台に沈んでいます。



PERは10.95倍、PBRは0.4倍、ミックス係数は4.38であり、非常に割安です。
売上高は上昇傾向にあります。



過去3年にわたり、最終黒字をキープしています。



問題は、コロナが直撃している今期ですが、2020/9-21/3の中間決算では、2.58億円の最終赤字を計上しています。






今期は減配になり、予想配当利回りは1.79%です。
流動資産の内訳は、仕掛販売用不動産が64%を占めており、やや安定感に欠けます。



負債総額も226億円と多く、流動資産から負債総額を差し引いた正味流動資産は、37.1億円です。



時価総額21.9億円を正味流動資産37.1で割ったネットネット株指数は0.59となり、割安なネットネット株になります。






ネットネット株指数0.59の割安なネットネット株ですが、負債の額や仕掛け販売用不動産の額が高くやや安定性に欠けます。
現在の株価水準ではポートフォリオに加えたい銘柄ではありません。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。