こんにちは。しーげるです。
4月26日時点でのNNWC式ネットネット株候補の1つにジャフコグループ(8595)という東証プライム銘柄があります。
ジャフコグループは、ベンチャーキャピタルの国内草分けであり、最大手企業です。2023年初頭まで村上ファンド系企業が投資していたことでも知られています。
4月26日、ジャフコグループは2023年3月期の決算を発表しました。昨年同期比で、売上高は△49.2%の減収、営業利益は△44億円の赤字転落になりました。
このジャフコグループは、ネットネット株投資家として保有を継続できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の5つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、695億円の現金預金を保有しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債はほとんどありません。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は1095億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.86になり、NNWC式ネットネット株には該当していません。
過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、現在の水準は割安とは言えません。



正味流動資産は横ばいの状態が続いています。



売上高は変動幅が大きい傾向があります。



営業利益は、2011年以降、13年ぶりに赤字を計上しています。



BPSは、過去10年間で2.84倍に拡大しています。



ROEは、2012年以降、6%以上で推移しています。



2011年以降、最終赤字を計上していません。



業種の特性上、営業キャッシュフローもフリーキャッシュフローも変動幅が大きくなっています。



1999年以降、無配に転落した年はありません。現在の配当利回りは8.69%です。株主資本の3%か純利益の50%の大きい方を配当する方針を発表しています。



買収防衛策は廃止されています。
収益性の高いNNWC式ネットネット株候補ですが、直近の決算は芳しくなく、正味流動資産は目減りし、割安度は失われました。現在の水準(1,700円台)で購入するのは望ましくないように感じます。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。