こんにちは。しーげるです。
1月25日時点でのNNWC式ネットネット株候補の1つにヤマトインターナショナル(8127)という東証スタンダード銘柄があります。
ヤマトインターナショナルは、カジュアルウェアのオリジナル基幹ブランド「クロコダイル」(売上の約90%)を主軸に、カットソーニット・布帛シャツ・セーター・アウター・ボトム等を販売するアパレルメーカーです。
主要取引先はイオングループ、イトーヨーカ堂、ユニーです。
1月13日に2023年8月期第1四半期(9-11月)の決算を発表し、昨年同期比で、売上高は6.8%の増収、営業利益は57.1%の増益を計上しています。
このヤマトインターナショナルは、ネットネット株投資家として引き続き保有できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、45億円の現金預金を保有しています。現金預金は厚く保有していますが、3か月前と比較して11億円ほど減少しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債倍率は0.05倍程度であり、問題ありません。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は71億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.72になり、現時点ではNNWC式ネットネット株に該当していません。
過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、2018年以前は、1.0を超えており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。また、現在のネットネット株指数は過去6年間でも底値水準に達しています。



正味流動資産は70億円程度で推移しています。



売上高は、直近の2年間は回復傾向にあります。



営業利益は、1999年とコロナの影響があった2020・2021年に赤字を計上しています。



BPSは、過去10年間で0.79倍に縮小しています。



ROEは、低水準で推移しています。



1999年以降、1999・2000・2016・2020年に最終赤字を計上しています。



営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフローともに、マイナスに転落する年が散見されます。



2001年以降、無配転落した年はなく、現在の配当利回りは2.44%です。



東日本大震災が発生した2011年3月の月間騰落率は△2.89%、コロナショックが生じた2020年2-3月の2ヶ月間の期間騰落率は△45.0%に達しています。
震災などの災害時には、暴落耐性のある銘柄と言えそうです。
買収防衛策を導入しています。
11.2億円の含み資産を保有しており、安全域の拡大に寄与しています。
自社商品の株主優待を出している銘柄です。
現金預金が厚い割安なNNWC式ネットネット株です。
収益性が高い銘柄ではありませんが、コロナショック割れの現在の株価水準は割安と言えます。



また、含み資産も保有しており、下値は固いように思います。
したがって、個人的には、330円前後を目標にホールドしておきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。