こんにちは、しーげるです。
12月22日時点でのネットネット株候補にオーウエル(7670)という東証スタンダード銘柄があります。
オーウエルは、塗料と電気・電子部品の生産財商社です。
このオーウエルは、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、135億円の売上債権を保有しています。


負債の内訳を見ると、有利子負債倍率が0.2倍を超過しており、やや高めです。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は47億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は1.13になり、NNWC式ネットネット株に該当していません。
売上高は、600億円程度で推移しています。



営業利益は、変動幅が大きく、赤字を計上する年が見られます。



BPSは、やや拡大傾向にあります。



ROEは、好況期でも7%を超えることはなく、低水準です。



2014年以降、最終赤字に転落したことはありません。



営業キャッシュフローもフリーキャッシュフローも不安定に推移しており、株主還元策の積極的な採用を期待できません。



2014年以降、無配に転落した年はありません。配当利回りは3.87%です。



コロナショックが発生した2020年2月から3月にかけての2か月間の期間騰落率は△21.3%で、それほど暴落耐性のある銘柄ではなさそうです。
買収防衛策は導入されていません。
売上債権が厚く、財務基盤が安定していますが、ネットネット株には該当していません。
BPSは拡大しており、バリュートラップに陥っている可能性は感じませんし、配当利回りは高めである点は魅力です。
ネットネット株水準に達した暁にはポートフォリオに組み入れておきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。