こんにちは。しーげるです。
4月26日時点でのNNWC式ネットネット株の1つに双葉電子工業(6986)という東証プライム銘柄があります。
双葉電子工業は、自動車インパネ等に用いる表示機器は世界トップクラスであり、産業用・ホビー用ラジコンは国内トップの電子機器メーカーです。また、災害発生時の広域アナウンスで有用なドローンをベンチャー企業と開発しています。
この双葉電子工業は、ネットネット株投資家として保有を継続できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の5つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、253億円の現金預金を保有しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債倍率は0.01倍程度でほとんど問題ありません。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は472億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.46になり、NNWC式ネットネット株に該当します。
過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、最も割安な水準に達しています。



正味流動資産も目減りし続けており、バリュートラップに陥っている危険を感じます。



売上高は減少傾向にあります。



営業利益は、赤字計上が続いています。



BPSも毀損が続いています。



ROEは、著しく低迷しています。



最終赤字が続いています。



フリーキャッシュフローがマイナスに転落する年が多く、株主還元の強化は期待できません。



1998年以降、無配に転落した年はありません。現在の配当利回りは2.7%です。



買収防衛策は導入されていません。
赤字が続くNNWC式ネットネット株です。キャッシュが厚く、割安ではありますが、収益性は著しく悪く、保有枚数を増やしたい銘柄ではありません。当面、買い出動は考えられません。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。