こんにちは。しーげるです。
11月28日時点でのNNWC式ネットネット株にリケン(6462)があります。
リケンは、日系自動車向けの機能部品メーカーです。
取扱商品は、
- ピストンリング(ガソリンエンジン用ピストンリング、ディーゼルエンジン用ピストンリング)
- 自動車部品(エンジン部品/カムシャフト・バルブシート・バルブリフター、ミッション部品/シールリング・デフケース、駆動・足回り部品)
- 船舶・産業機器装置部品(エンジン関連部品/大型ピストンリング、高機能クロムセラミック皮膜、高機能溶射皮膜)
- 配管機材(ねじ込み式管継手、ステンレス配管用継手、LAカップリング、トップジョイント配管システム&溶接サドル)
- 航空宇宙産業機器用部品(ピストンリング、シール部品)、EMC製品(電波暗室、磁気シールドルーム)
- 熱エンジニアリング製品(電熱線、工業炉等)
などです。
海外売上高構成比率は43.2%です。
リケンは、11月28日、2023年3月期第2四半期累計(4-9月)決算を発表しました。昨年同期比で、売上高は2.2%の増収、営業利益は△51.2%の減益を計上しています。また、日本ピストンリング(6461)との経営統合のスケジュールを未定に変更しました。
このリケンは、ネットネット株投資家として購入できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、145億円の現金預金、166億円相当の売上債権、189億円相当の投資有価証券を保有しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債倍率は0.12倍程度に抑えられています。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は407億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.57になり、NNWC式ネットネット株に該当しています。
売上高は横ばい推移しています。



営業利益は、1999年以降、黒字を維持しています。



BPSは、過去10年間で1.84倍に成長しています。



ROEは、低調に推移しています。



1999年以降、3回の最終損失を計上しています。



2002年以降、すべての年で営業キャッシュフローはプラスを維持しており、フリーキャッシュフローの推移も安定的です。



1999年以降、無配に転落した年はありません。現在の配当利回りは5.24%です。



東日本大震災が発生した2011年3月の月間騰落率は△15.2%、コロナショックが発生した2020年2月から3月にかけての2か月間の期間騰落率は△22.3%でした。暴落耐性は乏しい銘柄と言えそうです。
買収防衛策が導入されています。
割安なネットネット株(NNWC式)です。
キャッシュフローが安定しており、高配当銘柄でもあるため、下値では買いが入る可能性の高い銘柄です。日本ピストンリングとの経営統合の動き次第では、株価に持ち直しの動きが見られるかもしれません。
引き続き監視してゆきたい銘柄の一つです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。