6月17日時点でのNCAV式ネットネット株にノバック(5079)という東証スタンダード銘柄があります。
2022年3月に新規上場したばかりの建設会社です。
主な事業は、
- 社会インフラ建設工事(道路・橋梁、河川・ダム、ケーソン、トンネル・シールド、上下水道、造成工事)
- 建築工事(サービスエリア施設、マンション、庁舎・事務所、医療施設関係、物流倉庫)
- リニューアル工事(公共施設、テナントビル、マンション)
といった官公庁などが発注する工事の施工です。
このノバックは、ネットネット株投資家として購入できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の7つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、119億円の現金預金や123億円相当の売上債権(契約資産を含む)を保有しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債はありません。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は133億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.82になり、NNWC式ネットネット株に該当していません。
しかし、NCAV式のネットネット株指数では0.66になり、NCAV式ネットネット株には該当しています。
IPO直後の銘柄であるため、過去のネットネット株指数は算出できません。
新規上場したばかりですが、売上高は伸び悩んでいます。



営業利益は黒字を維持しており、本業での儲けを出し続けています。



BPSは、過去5年間で2.09倍に成長しています。



ROEは、10%超で推移しています。



最終黒字を維持しています。



2021年以降、営業キャッシュフローもフリーキャッシュフローもプラスを維持しています。



現在の配当利回りは5.74%です。



製造業ではないため、災害により工場が損害を受けるリスクはなく、震災に対して脆弱な銘柄ではありません。
上場直後から下落基調にあり、最安値周辺で推移しています。



買収防衛策は導入されていません。
NNWC式ではなく、NCAV式のネットネット株です。
上場後間もない銘柄ですが、早くもネットネット株水準にまで売り込まれています。
売上高・営業利益・BPS・NNWCともに上昇しており、ROEやキャッシュフローも問題ありません。
現在の株価水準であれば、ポートフォリオに組み入れておきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。