こんにちは。しーげるです。
4月14日時点でのNCAV式・NNWC式のネットネット株に、セレ(5078)という東証スタンダード銘柄があります。
セレは、首都圏で
- 賃貸住宅(アパート経営コンサル、ソリューション)
- 賃貸開発(アパート開発・販売)
- 賃貸経営(アパート管理受託、プロパティマネジメント)
を営むアパート建設・管理会社です。
4月14日に2023年2月期決算を発表し、前年同月比で、売上高は16.0%の増収、営業利益は35.3%の増益を計上しました。
このセレは、ネットネット株投資家として保有を継続できる銘柄でしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、142億円の現金預金を保有しています。3ヶ月前と比較すると、現金預金は1億円減少していますが、依然としてキャッシュリッチな銘柄です。



負債の内訳を見ると、直近で有利子負債倍率が0.1倍を下回っており、問題のない水準です。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は139億円です。3ヶ月前から2億円増加しました。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.63になり、NNWC式ネットネット株に該当しています。
同時に、NCAV式でも、ネットネット株指数が0.66を下回っており、割安な銘柄です。
2022年3月の上場以降のネットネット株指数の推移を見ると、割安な状態を維持しています。



正味流動資産は拡大傾向です。



売上高は、コロナにより減少しましたが、増加傾向に転じています。



営業利益は、黒字を維持しているものの低迷しています。



BPSは拡大傾向にあります。



ROEは、2024年は3.5%に留まる予測になっています。



2017年以降、最終黒字を計上しています。



フリーキャッシュフローも営業キャッシュフローもマイナスに転じています。



2019年以降、無配に転落したことはありません。現在の配当利回りは3.22%です。



セレは首都圏(1都3県)に限定して展開しているため、首都圏において大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合、被災した建築現場・事業所・情報設備等の修復や、オーナーの建物の点検、被災したオーナーへの支援活動などにより、多額の費用が発生する可能性があり、災害リスクに脆弱である可能性があります。
買収防衛策が導入されていません。
光通信が買い増しており、今後の動向に要注目です。
現預金が非常に厚いネットネット株です。
とにもかくにも大量の現預金を抱えているため、下値は乏しく、僅かなカタリストがあれば、瞬間的に2倍程度には噴き上げそうな銘柄です。
個人的には、4,000円程度までは引っ張りたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。