12月8日時点でのNNWC式ネットネット株に東洋ドライルーブ(4976)という東証スタンダード銘柄があります。
東洋ドライルーブは、米ドライルーブ社と提携するコーティング被膜材メーカーです。多機能コーティング被膜専門メーカーとして自動車機器、電気・電子機器向けドライルーブ製品を製造する企業です。
この東洋ドライルーブは、ネットネット株投資家として購入できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、48億円の現金預金を保有しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債は7億円程度、有利子負債倍率は0.08倍で問題のない水準です。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は46億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.66になり、NNWC式ネットネット株に該当しています。
過去6年間のNNWC式ネットネット株指数の推移を確認すると、割安な水準に達しています。



また、NNWC(正味流動資産)は増加傾向にあります。



売上高は伸び悩んでいます。



営業利益も伸び悩んでいるものの、黒字を維持しており、本業での儲けを出し続けています。



BPSは、過去10年間で1.76倍に成長しています。



ROEは、好況期には7%超で推移しています。



2003年以降、最終黒字を維持している点は評価できます。



大半の年で、営業キャッシュフローはプラスを維持していますし、フリーキャッシュフローも大半の年でプラスを維持しています。



業績次第では、さらなる自社株買いや増配を期待したいところです。
現在の配当利回りは2.09%です。これまで減配したことはありません。



東日本大震災が発生した2011年3月の月間騰落率は△22.68%、コロナショックが生じた2020年2月から3月にかけての期間騰落率は△48.71%に達しており、暴落耐性の欠けた銘柄です。
買収防衛策は導入されていません。
海外の投資家割合は3.0%であり、海外アクティビストの介入余地は乏しいように思われます。
現時点では、現金預金の厚いNNWC式のネットネット株です。
ネットネット株の中では収益性を保っている企業であり、ネットネット株指数的には打診買いを入れても面白い水準といえそうです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。
おはようございます。
4976は、コロナショックの時に買って、持ったままですね。
指標的に割安なのと、ここの事業は、他の割安に比べれば利益が出そうな感じを受けました。
最近は株価の方向感に乏しく、割安株検討は年末年始のお楽しみですかね
こんにちは。
4976をコロナショックの時にお買い上げとは、さすがです!
あのときは大バーゲンでしたよね。