3月22日時点でのNQ式・NCAV式・NNWC式・かぶ1000式ネットネット株に中央紙器工業(3952)という名証メイン銘柄があります。
中央紙器工業は、東海地盤のトヨタ系段ボールメーカーです。
この銘柄は、ネットネット株投資家として保有継続できるでしょうか?
この記事では、以下の5つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、82億円相当の現金預金を保有しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債はありません。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は91億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.63になり、NNWC式ネットネット株に該当しています。
また、NQ式・NCAV式・かぶ1000式ネットネット株にも該当しています。
過去6年間のNNWCの推移を見ると、少しずつ積み上がっています。



また、ネットネット株指数は、過去6年間で最も割安な水準に達しています。
2016年以降は、ネットネット株指数1.0以上を回復しておらず、バリュートラップに陥っている可能性を感じさせます。



売上高は伸び悩んでいます。



営業利益は黒字を維持しており、本業での儲けを出し続けています。



BPSは、過去10年間で1.51倍に成長しています。



ROEは、4%程度で推移しています。



1999年以降、最終損失を計上したことはありません。
2000年以降、営業キャッシュフローもフリーキャッシュフローもプラスを維持しています。



このようにフリーキャッシュフローが安定しているため、増配や自社株買いなどの安定した株主還元策は期待したいところです。
1999年以降、無配に転落した年はありません。現在の配当利回りは4.33%です。



買収防衛策は導入されていません。
株価水準は、過去3年間の高値圏で推移しています。



現金預金が厚い財務的に安定したネットネット株で、良質な資産バリュー銘柄と言えそうです。
黒字体質を維持しており、ROEやキャッシュフローも比較的良好で、積極的な株主還元策も期待できます。
したがって、下値余地は乏しく、引き続き安心して保有できる銘柄と言えそうです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。