こんにちは。しーげるです。
3月30日時点でのNNWC式・かぶ1000式ネットネット株の1つに岡山製紙(3892)という東証スタンダード銘柄があります。
岡山製紙は、王子製紙グループ系の板紙メーカーです。
取扱商品は、
- 板紙(中芯原紙、紙管原紙)
- 美粧段ボール(個装箱、贈答箱、包装箱、オンデマンドデジタル印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷紙)
- デジタル高速印刷(多品種小ロット向き、バリアブル印刷/可変印刷、大判印刷、6色印刷)
などです。
3月30日、2023年5月期第3四半期累計(22年6月-23年2月)の決算を発表しました。前年同期比で、売上高は8.1%の増収、営業利益は28.2%の減益を計上しています。
この岡山製紙は、ネットネット株投資家として保有を継続できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、44億円の現金預金、34億円相当の売上債権を保有しています。



負債の内訳を見ると、直近で有利子負債が計上されていません。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は66億円です。NNWCは3か月前と比べて、4億円ほど減少しています。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.59になり、現時点ではNNWC式ネットネット株に該当しています。
過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、2018年・2020年に1.0を超えており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。



正味流動資産は拡大しています。



NNWC式に加え、かぶ1000式のネットネット株にも該当しています。
売上高は、増加傾向にあります。



営業利益は、1999年以降、営業赤字を計上した年がありません。



BPSは、過去10年間で1.92倍に拡大しています。



ROEは、好況期に10%を超える水準で推移しています。



1999年以降、最終赤字を計上した年はありません。



営業キャッシュフローもフリーキャッシュフローも大半の年でプラスを維持しています。



増配傾向を維持しており、現在の配当利回りは1.88%です。



東日本大震災が発生した2011年3月の月間騰落率は△6.2%、コロナショックが生じた2020年2-3月の期間騰落率は△3.6%に留まっており、暴落耐性のある銘柄です。
買収防衛策が導入されていません。
株主優待はクオカードです。
現預金と売上債権が厚いネットネット株です。
質の高い資産を保有している上、収益性も維持しています。暴落耐性もあり、下値余地が乏しい銘柄です。
したがって、個人的には、保有を継続しておきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。