こんにちは。しーげるです。
4月10日時点でのNQ式・NNWC式・NCAV式・かぶ1000式ネットネット株にKG情報(2408)があります。
KG情報は、高松・岡山を拠点とした地域情報サービス会社です。
取扱商品は、
- 求人サイト(求人サイト「アルパ」、転職・就職「適職フェア」)
- 求人紙(総合求人フリーペーパー「アルパ」、新聞折込求人紙「アルパ」)
- 住宅(優良工務店・建築家紹介サービス「家づくり学校」、ウェブサイト「賃貸スタイル」「注文住宅」「リフォーム」、住宅情報誌)
- ブライダル(沖縄ウェディング専門サイト、東京前撮り&フォトウェディング専門サイト)
- 釣り(海釣りマガジン・海釣り情報サイト「レジャーフィッシング」、情報誌/波止ガイドシリーズ、電子書籍)、レジャー(情報誌)
- 生活情報サービス、事業者向け業務支援サービス、印刷・製本業務
などです。
4月7日、2023年12月期第1四半期(1-3月)の決算を発表し、前年同期比で、売上高は14.8%の増収、営業利益は67.9%の増益を計上しています。
このKG情報は、ネットネット株投資家として引き続き保有できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、55億円の現金預金を保有しています。3か月前と比べて、10億円ほど増えています。


負債の内訳を見ると、有利子負債はありません。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は46億円です。NNWCは、3か月前から変化はありません。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.63になり、NNWC式ネットネット株に該当しています。
また、NC式・NQ式・NCAV式・かぶ1000式ネットネット株にも該当しています。
過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、2018年以前は1.0を超えており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。



しかし、NNWCは持ち直し傾向にあります。



売上高は下げ止まりの兆候を見せています。



営業利益は、赤字の年も見られ、収益性が低下しています。



BPSは、過去10年間で12%縮小しています。



ROEは、好況期には6%を超えて推移しています。



1999年以降、5回の最終損失を計上しています。



大半の年で営業キャッシュフローはプラスを維持していますが、フリーキャッシュフローの推移はやや不安定です。



2003年以降、無配に転落した年はありません。現在の予想配当利回りは2.56%です。



東日本大震災が発生した2011年3月の騰落率は△14.38%、コロナショックが発生した2020年2月から3月にかけての2ヶ月間の期間騰落率は△35.98%であり、暴落耐性の乏しい銘柄と言えそうです。
買収防衛策が導入されていません。
直近株主総会決議で97%以上の賛成割合に達しているため、アクティビストの介入余地は乏しそうです。
現預金が厚いNNWC式ネットネット株です。
収益性の低い銘柄ですが、現金預金を大量に抱えており、安定的で割安な銘柄であるため、個人的には引き続きポートフォリオに含めておきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。