こんにちは。しーげるです。
10月19日時点でのNNWC式ネットネット株の1つに日和産業(2055)という東証スタンダード銘柄があります。
日和産業は、独立系の配合飼料中堅メーカーです。
取扱商品は、
- 配合飼料(レイヤー用、ブロイラー用、豚用、肉牛用、乳牛用、魚用、合鴨用、ダチョウ用、うさぎ用)
- 飼料製品(合鴨用飼料、エコリードシリーズ、EPゴール)
- 畜産(養豚場・養鶏場運営、飼育、畜産物生産・販売)
などです。
この日和産業は、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、65億円の現金預金、92億円相当の売上債権を保有しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債倍率が0.25倍で、有利子負債が多い銘柄です。その上、借入金の平均利率は1.32%で比較的高い利率です。



高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は67億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.64になり、現時点ではNNWC式ネットネット株に該当しています。また、NCAV式ネットネット株にも該当しています。
過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、1.0を超える時期はなく、指数の回帰性に期待を寄せることは難しそうです。また、現在のネットネット株指数は過去6年間でも底値とは言えず、中途半端な水準です。



正味流動資産は縮小傾向です。



売上高は、400億円台で推移しています。



営業利益は、2010年以降、黒字を維持しています。



BPSは、過去10年間で1.18倍に拡大しています。



ROEは、低水準で推移しています。



1999年以降、最終赤字を計上した年はありません。



営業キャッシュフローもフリーキャッシュフローもマイナスに転落する年が散見されます。



増配傾向を維持しており、現在の配当利回りは2.5%です。



東日本大震災が発生した2011年3月の月間騰落率は△13.16%、コロナショックが生じた2020年2-3月の2ヶ月間の期間騰落率は△9.13%に留まっており、比較的暴落耐性のある銘柄です。
買収防衛策が導入されていません。
TOPIXの段階的ウェイト低減銘柄には該当していません。
売上債権が厚いネットネット株です。
株価が下がり、急速に割安度を増しているものの、有利子負債が多く、収益性が高い銘柄ではありません。
また、過去の推移を見ても、現在の水準はけっして割安とはいえません。
したがって、個人的には、現在の水準(240円前後)では、購入しにくい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。