8月31日現在、NNWC式・かぶ1000式ネットネット株の1つに名工建設(1869)という名証メイン銘柄があります。
名工建設は鉄道関連を主力とする中部地方地盤の中堅ゼネコンです。
この名工建設は、最新の財務内容からして、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。
以下の5つの要素を1つずつ確認してゆきます。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、312億円の現金預金を保有しており、安定的です。
また、投資有価証券には、JR東海など31銘柄171億円相当の株式が含まれています。



また、72億円の含み資産(賃貸不動産・JPタワー名古屋)を保有しており、安全域の拡大に寄与しています。
負債の内訳を見ると、有利子負債は52億円に留まっています。長期借入金の利率は0.61%以下です。有利子負債倍率は0.08倍で問題ない水準です。



総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は430億円です。
時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.66になり、現時点でNNWC式ネットネット株に該当しています。



過去6年間のNNWCの推移を見ると、増加傾向にあります。



また、ネットネット株指数の推移を見ると、過去6年間で最も割安な水準です。



売上高は増加傾向です。



営業利益の推移を見ると、1999年以降、営業黒字を維持しています。



過去10年間のBPSは、2.65倍に拡大しています。



ROEは、2014年以降、5%を上回って推移しています



当期純利益率を見ると、過去24年間、最終黒字を計上しています。



営業CFはすべての年でプラス、フリーキャッシュフローも多くの年でプラス圏をキープしています。



1999年以降、無配年度はありません。配当利回りは3.04%です。



JR東海が7.9%の株式を保有しています。JR東日本が第一建設工業の株式保有割合を増やしたように、JR東海が名工建設の株式を買い増す可能性があるように思います。
現金・株式・賃貸不動産を多く保有する安定的なネットネット株銘柄です。
業績も安定しており、NNWC式ネットネット株水準で数年スパンで保有すれば失敗の少ない銘柄だと考えています。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。